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IT企業の採用意欲が高まる今、キャリアアップ、給与アップの手段として転職を考えるエンジニアが増えている。 今回、日経HRでは、転職してみたい企業はどこか、なぜ魅力を感じているのかなどについてITエンジニアにアンケート調査を実施。エンジニアが転職に何を求めているのか、その意識を徹底的に探った。

図1●調査の概要
図1●調査の概要
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図2●働いてみたいIT企業 トップ30
図2●働いてみたいIT企業 トップ30
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グーグルがトップに躍り出る

 まずは「働いてみたいIT企業TOP30」を見てほしい。昨年は調査対象ではなかったグーグルが、一気にNo.1の座に躍り出た。「グーグル・アース」「Gmail」など、Web2.0のリーダー格でもある同社は、昨年は「YouTube」を買収して競争力を強化。自社ブランディングを推し進め、総合IT企業への道を着実に歩んでいることなどがITエンジニアの大きな支持を得たようだ。2位の日本アイ・ビー・エム、3位のマイクロソフトは、昨年もベスト3入り。ランキングの“常連”企業といえる。

 TOP30に入った企業のラインアップを見ると、メーカー、ソフトウェア/SIベンダー、通信キャリア、コンサルティング会社、ネット系企業が主な業種だが、国内、外資を問わず業界大手が並ぶ結果となった。大手志向の要因としては、「事業分野が幅広く、さまざまな事業に関わるチャンスが広がる」「大規模プロジェクトの上流工程に参加できる」など、スキルアップを目指すにふさわしい場所であると同時に、「給与や福利厚生などが充実している」「さまざまな研修制度が整う」など、待遇面の満足度が高いことなどが挙げられる。プロジェクトの大型化やシステム開発期間の短期化などが急ピッチで進み、即戦力を求める大手企業が急増する今、転職を考えるITエンジニアにとって“追い風”の状況であることも、大手志向に拍車をかけているといえるかもしれない。

 そのほか、グーグル同様、昨年の調査対象外から15位に躍進したアマゾンジャパンも、ITエンジニアの注目の高さを物語る結果といえる。

図3●企業イメージ項目別 トップ30
図3●企業イメージ項目別 トップ30
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“大手志向”の強い人が多い

 続いて「将来性」「技術力」など、ITエンジニアが企業に抱いているイメージについて探った、全11項目の「企業イメージ項目別TOP30」の調査結果を見ていこう。

 全体を通していえるのが、「働いてみたいIT企業TOP30」同様、転職者の“大手志向”が垣間見えること。なかでもその傾向が顕著なのが、「信頼性」や「安定感」の項目。両者で1位を獲得した外資系の日本アイ・ビー・エムは、技術力、総合力ともに定評がある、世界170カ国で事業展開を図る絶大なブランド力があるなどのイメージが、信頼、安心につながっているといえる。NTT東日本、西日本などの日本を代表する通信キャリア、NEC、東芝などの老舗メーカーなどが健闘しているのも興味深い。

 転職する際、最も気になる給与だが、「給与が高い」イメージを抱く企業でNo.1になったのは、経営コンサルティグなどを手がけるアクセンチュア。全体の4割以上と圧倒的支持を得ている。グループ会社のアクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズも2位に入るなど、ITエンジニアに一目置かれている企業といえるだろう。

先進性は“イマドキ”企業がずらり

 全項目を比較し、最も異彩を放った結果になったのが、「先進性」の項目だ。グーグル、アップルジャパン、ヤフー、ミクシィ、アマゾンジャパンがトップ5に入るなど、上位にはIT業界の“今”を牽引する話題の企業ばかり。特筆すべきは、そのうちの4社が「将来性」の項目でもベスト10にランクインしていること。先進性のある企業は、“これから”につながる息の長い企業であってほしい――。そんなITエンジニアの期待値が込められた結果といえるだろう。

 ところで、「働いてみたい企業TOP30」で1位だったグーグルは、「企業イメージ項目別」でも、「研究・開発に熱心」「専門性/スキルを生かせる」「働く環境/設備が優れている」など、実に5項目でNo.1を獲得。今、最も勢いのある企業であることを証明する結果となった。