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 Microsoft SQL Serverのユーザーのうち,どれほどの人がSQL Server 2000などの古いバージョンからSQL Server 2005への移行をすでに済ませているのだろうか。ここ数カ月の間,筆者はその割合について考えたことがなかったのだが,TechEDでSQL Server 2008 (コード名Katmai)の最初のCTP (Community Technology Preview)がリリースされたことで,SQL Server 2005の採用率が気になり始めた。そこで,Microsoftの多くの人々や様々な形でSQL Serverコミュニティにかかわっている大勢の人たちに考えを聞いてみた。

 すると,中にはSQL Server 2005の採用率は現在15~30%という人もいたが,ほとんどの人は20~25%の範囲だろうと思っていることがわかった。この結果にはそれほど驚かなかった。筆者の推測ではその上限に近いほうだと思う。筆者が実施したヒアリングはしっかりと管理された正式な調査ではないし,ヒアリングした相手の中にも正式な調査を独自に実施した人はいなかった。しかし先に述べたように,ヒアリングの相手はSQL Serverコミュニティに深くかかわっている人々であり,彼らが見積もった数字は信頼できると思う。

 SQL Server 2008のリリース計画は,まだSQL Server 2005に移行していない膨大な数のユーザーにどのような影響を及ぼすのだろうか。これらのユーザーは通常なら,そろそろSQL Server 2005にアップグレードしようと考える時期である。しかし,Microsoftが予定どおり2008年春にSQL Server 2008を出荷するのであれば,その登場までもうあとわずかしかない。おそらく,今後2,3カ月の間にアップグレードを計画しているユーザーはそのまま計画を進めるだろう。しかし,今後6~9カ月はSQL Server 2005にアップグレードする予定のないユーザーはどうだろうか。

 確かに普通はSQL Serverの最新バージョンに移行したいと思うだろう。しかし,リリースされて2年も経ってからようやくSQL Server 2005へのアップグレードを考えているということは,アップグレードに関してはあまり積極的ではないということでもある。2年以上にわたってSQL Server 2005を使わずにやっていけたのだから,もう少し待って,直接SQL Server 2008に移行すれば,アップグレードサイクルを丸ごと1回パスすることで時間とコストを大幅に節約できるのではないだろうか。多くのSQL Serverユーザーはこの方法を検討してみようと心が動くはずだ。

 もちろん,Microsoftがライセンスによる収益を欲しているのは確かであり,誰もそれを責めることはできない。筆者の予想では,MicrosoftはSQL Server 2005に移行すればどれだけのメリットがあるかをアピールする様々なホワイトペーパーをリリースして,SQL Server 2005をパスしてSQL Server 2008に移行しようとする動きをつぶそうとするだろう。近いうちにMicrosoftがSQL Server 2005への移行を勧めるために,膨大な数の顧客に対して積極的にディスカウントを提供したとしても驚きはしない。

 筆者が興味があるのは,まだSQL Server 2005に移行していない読者は,この先どうする予定なのかという点だ。SQL Server 2008に直接移行するのだろうか。