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若林是孝
ミロク情報サービス
顧問 社長補佐


 本連載の主旨は、「調達コスト低減活動」の実践例を読者の方の参考になるよう、詳しくお伝えすることです。今回は、調達コスト・経費の予算と実績を具体的に把握し、関連部門及び経営トップとの目標設定を明確にするまでの手順について、事例をもとに説明します。

 当初、経営トップから購買部門へは特にコスト低減の強い指示はなく、その代わりにISO重視が浸透しており、品質・納期・価格について“お作法”通りに運営していました。

 即ち、受発注・配送業務と企営業画支援業務、障害・不良在庫対応などの日常業務を卒なくこなしており、コスト低減の意識は希薄でした。あえて言うならば、四半期ごとに仕入先別品目別評価表を更新し、必要性を感じた場合にはコスト低減要請をしておりました。そして仕入先に要請して断られたらそれでおしまいといった具合でした。

 今回の経営トップからの指示は単純・明快で、「危機管理体制を強化する必要から、全社の調達コストを全面的に見直し、目標を設定して達成に励むこと」。それは「戦略購買」の名のもとに、「販売用仕入れ商品に関しては、購買部が全件を見直し、コスト低減を実施する」、それに「それ以外の全社の社外流出経費の取引先折衝についても、購買部が責任をもって担当する」と2つの方針展開となりました。

 これで、購買部が調達コスト低減の全社プロジェクトの推進責任を担うことになり、「仕入商品仕切価格調整」、「外部流出経費低減」の2つの役割が付加され、その結果、主要な活動項目は下表の通りになりました。

表:購買部の上期活動実績サマリー。プロジェクト2年目の例
[画像のクリックで拡大表示]

注)受発注・配送業務は関連会社に業務委託をしているので管理業務だけを実施。

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