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 企業における「ビジネス・インテリジェンス(BI)ツール」の利用実態について、ガートナー ジャパンが調査している。利用しているBIツールを複数回答で尋ねたところ、Excelを利用している企業が45.9%と一番多かった。「情報システム部門はExcelの動向にもっと目を向けるべき」と同社リサーチ ディレクターの堀内氏は強調する。

堀内 秀明 氏
ガートナー ジャパン
リサーチ BI&インフォメーション・マネジメント
リサーチ ディレクター

 企業における「ビジネス・インテリジェンス(BI)ツール」の利用実態について、2004年に調査した。利用しているBIツールを複数回答で尋ねたところ、Excelを利用している企業が45.9%と一番多かった。BIスイート製品などの専用ツールを押しのけてである。

 2番目に多かったのがデータ検索加工ツールで40.9%。BIスイート製品を利用している企業は28.4%に過ぎなかった。以下、ERP/CRMのBI機能(14.6%)、レポーテンィング・ツール(14.6%)、自社開発ツール(9.6%)という結果になった。

 かねてより、BIツール・ベンダーは、多様な分析や多彩なグラフが描けるように自社製品の機能を強化してきた。だが、顧客から「最後の最後はExcelでデータを加工し、グラフを作成したい」という要望があとを絶たないという。そこでBIツール・ベンダーは、Excel形式でデータを出力する機能を追加する形で顧客の要望に応えてきた。フロントエンド・ツールとして、Excelを採用しているBIスイート製品もある。

 ツール・ベンダー各社の担当者は、Excel連携の機能に対する顧客のウケは非常に良い、と語る。こうしたことからも、企業内のデータを集約して分析する手段として、Excelが企業にとって欠かせない存在であることが分かる。

 情報システム部門の担当者はExcelにもっと目を向けてはどうだろうか。細かい新機能に着目する必要はないが、大きな技術の変化は抑えておくべきだ。最新バージョンの「2007」から、デフォルトのファイル形式が「XML」に基づくものに変わった。これは大きな変化である。データの検索性は向上するし、既存システムとExcelとの間でデータのやり取りがより容易になる。中長期をにらみ、こうした変化を自社システムで活かしていくことは、情報システム部門の役割の一つと言える。

(聞き手・構成は菅井 光浩=日経コンピュータ)