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ソニーのイチ押しモデルはコレ!

BRAVIA KDL-40J5000

実売価格:27万8000円前後
発売日:2007年5月25日

 ソニーの液晶テレビBRAVIAは、この夏商戦に向けてワイドXGA(1366×768ドット)液晶パネルを搭載するミドルレンジモデル「BRAVIA J5000シリーズ」を発売した。スポーツなどのすばやい動きを再現する「モーションフロー」によって、残像感を軽減する技術を導入。秒間24コマで撮影された映画の映像もなめらかな動画で再現する。

 機能面では、テレビを見ながらネットワークを通した情報表示をできる「アプリキャスト」、別の部屋にあるコンテンツをテレビで楽しむ「ソニールームリンク」を搭載。ミドルレンジという位置付けながら、上位機種に先駆けて最新技術を導入している。

ポイント1──「高画質」

 1つめのポイントは高画質だ。テレビの本質は「画質」であり、当然どのメーカーも自信を持ってアピールしているポイントである。しかしながら、今回ソニーが推すJ5000シリーズは、BRAVIAシリーズ全体のミドルレンジに相当する製品であり、搭載する液晶パネルはフルHDではない。それでもJ5000シリーズの画質を推す理由はどこにあるのだろうか。

ソニー テレビビデオ事業本部 事業企画推進部 FTV商品企画課 プロダクトプロデューサー 酒井博史氏
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 「BRAVIAシリーズでは『色の良さ』を追求した製品を提供しており、Jシリーズでも『ライブカラークリエーション』の搭載が売りの一つになっています。画質処理回路やバックライトシステムの工夫もあって、色再現範囲が広いことが特徴です。それに加えて10bitパネルを搭載したことで、8bitパネルに比べて滑らかな階調表現ができるようになりました」(酒井氏)

 ライブカラークリエーションは、ソニーが以前から液晶テレビで追求してきた機能だ。液晶テレビの色作りについては各社それぞれに方針を持っているが、ソニーは以前から記憶色(人間が実際に体験した記憶として思い起こす鮮やかな色)の再現を追求してきた。それでは、今回10bitパネルによって磨きがかけられたという「色の良さ」は、実際どのような形で現れるのだろうか。

 「10bitパネルで色の階調を細かく再現できるようになりましたが、実際に画作りをする際には、どの部分の階調を分解して細かく表現するかが重要です。特に難しい色調が赤オレンジ系統なのですが、夕日のようなシーンではグラデーションをしっかりと出せていることが見てとれるはずです」

従来の8bitパネル(左)と10bitパネル(右)との階調表現の違いのイメージ。8bitパネルではグラデーションが表現しきれずに縞模様が目立ってしまうが、10bitパネルの場合はなめらかな階調表現が可能になる
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 これだけ色の良さを挙げられるのであれば、フルHDパネルを搭載する上位モデル「X2500シリーズ」より画質として上回る部分があるのだろうか。そう尋ねたところ酒井氏は「パネル解像度の違いがあるので一概には言えませんが」と前置きしながらも、「一般的なテレビ番組については、Jシリーズに強みがある」と語った。

 上位シリーズに先駆けて導入された液晶の残像軽減技術「モーションフロー」もJシリーズが上位機種を上回る部分だ。

 「『モーションフロー』でポイントとなるのは、残像を軽減するために何をどう書き換えるのかという部分です。120Hz(秒間120コマ)駆動にして、元にある映像(60Hz、秒間60コマ)を2回書くことは簡単です。元々の放送にはない中間フレームをどう作り出すかが重要なのですが、縦横無尽に動き回る映像を補完することは難しいのです。

 例えば字幕のスクロールをキレイに見せる程度であれば、スピードも方向も一定であるため比較的簡単です。当社のモーションフローは、より不規則な動き動きに対しても対応できるように分析処理していることが他社との大きな違いです」(酒井氏)

モーションフローを採用したJシリーズ(左)と従来機種(右)との比較。写真では分かりづらいが、Jシリーズの方が残像感が軽減されている
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上の比較画像を拡大したもの(Jシリーズ)。こちらの方がぶれているようにも見えるが、実際には従来機種の2倍のフレームが描かれているため、残像感ははるかに少なく感じる
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上の比較画像を拡大したもの(従来機種)。フレーム間の動きが激しいほど残像感を強く感じさせる
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 残像軽減技術については、駆動部分に注目して「120Hz駆動」や「倍速駆動」などと呼ばれているが、中間フレームを作り出すエンジンは各社とも独自に開発している。今後はその精度の違いによって、映像のなめらかさを比較していくことになりそうだ。

 BRAVIAでは、同じモーションフロー技術を使って映画の映像を滑らかに表現する取り組みも行っている。

 「フィルムで撮影された映画の24コマ映像から、映像補完によって120コマを作り出す機能を搭載しました。映画の映像は、通常はコマ数の違いによって不自然な映像になってしまうものなのですが、当社は一度元の24コマに戻して、それに対して更にモーションフローで中間フレームの予測を加えて滑らかな映像を作り出しています」(酒井氏)

 これは残像軽減に用いられているフレーム予測技術を、根本的にコマ数が少ない映画を自然に再生するために応用している。筆者も取材を通して確認したが、映画とは思えない滑らかな映像になる半面、滑らか過ぎて逆に不自然と感じてしまう部分もあった。好みの分かれる部分なので、実際の効き目を確認して使い分けるといいだろう。

 映画の質感表現のために用意した映像モード「シネマモード」にも力が入れられている。「北米のSPE(ソニー・ピクチャー・エンターテイメント)に協力してもらい、双方の担当者が日米を行き来しながら画作りをしました」(酒井氏)。本格志向の画質チューニングは、J5000シリーズでもしっかりと行われているのだ。

 

BRAVIA J5000シリーズは、液晶パネルこそフルHDではないものの「ライブカラークリエーション」によって引き出される色の良さを前面に押し出している。液晶の欠点であった残像は「モーションフロー」技術によって改善した。画像補完は縦横の動きだけでなく回転方向の動きも感知できるとのこと。独自のこだわりを持った画質が作り出されているのだ。