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 会議室向けに高画質・高音質を追求して臨場感をいっそう高めたテレビ会議システムや,デスクトップのPCブラウザからオフィス文書や画面を共有しながら手軽に参加できるASP(Application Service Provider)型のWeb会議サービス--。映像を活用したコミュニケーションの最前線を自身の目や耳で体感できる専門イベント「ビジュアル・コミュニケーション 2007」(VC)が,日経BP社の主催で10月24日から3日間にわたって開催される。

 光ファイバを利用したFTTH(fiber to the home)サービスの契約数は,6月末に966万となり,すでに1000万の大台に乗ったのが確実な情勢。こうした割安な広帯域・大容量のネットワークの浸透にともない,これまでコスト高で手を出しにくかった映像コミュニケーションが,企業の中小拠点や社員宅までを含む“普通の”コミュニケーション手段へと位置づけを変えつつある。テレビ会議システムのベンダー各社が,企業ネットワークの標準プロトコルになったIP(internet protocol)への対応を進めたことも,導入を後押ししている。

 イベントでは,展示ブースでベンダー各社が画質・音質・操作性などを実際に体感できる数多くのデモンストレーションを予定している。加えて展示会場内の特設セミナー会場では,映像コミュニケーションを戦略的に活用しているユーザー企業としてユニ・チャーム,メディセオ・パルタックホールディングスが登壇するほか,識者や専門家,ベンダー各社によるセミナー/チュートリアルを開催する。

リアルな高画質のHD対応システムを体験デモ

 テレビ会議システムの最新トレンドの一つが,映像の高精細化。テレビのハイビジョン放送と同等のHD(High Definition)品質の映像をやり取りでき,相手の表情の微妙な変化や視線の動きから言外のニュアンスまで読み取ったり,細かな機械部品の動きや材料の質感などを忠実に再現したりできる。周波数帯域22kHzの広帯域ステレオ音声とも相まって,従来のSD(Standard Definition)品質のシステムとはリアリティに格段の差がある。

 2007年6月にビデオ会議専業ベンチャーのブイテックなど4社が経営統合してできたデジタルテクノロジーは,HD対応の中小規模会議室向けの「TANDBERG Edgeシリーズ」を出展。TANBERGのHD製品は,三菱電機システムサービスや情報工房も実演展示する見込みである。ソニーマーケティングは,毎秒60フレームのHD映像を伝送できる「PCS-HG90」を出展する。

 プリンストンテクノロジーは,HD対応のテレビ会議システム「Polycom HDXシリーズ」を多地点接続サーバー「Polycom RMX 2000」と組み合わせて,HD多地点会議のデモを予定している。また,HDXシリーズをベースにした国内発売間近のテレプレゼンス・システム「Polycom RPX HDシリーズ」については,展示ブースやセミナー講演で詳細に紹介する。

 テレビ会議専用のシステムとしては,このほかNECエンジニアリングのテレビ会議システム「VisuaLink TC-3100」,メディアプラスの多地点接続装置「Codian MCU4500/4200シリーズ」(現タンバーグ製),ヤマハのIPテレビ会議システム「PJP-300V」などもデモンストレーション展示が見られるはずだ。いずれもIPネットワークに対応している。

PC向けでは敷居が低いASPサービスが目白押し

 一方,手軽に使えることを訴求するパソコン・ベースのシステムでは,ASP方式のサービスのデモが数多く実演される。

 ウェブエックス・コミュニケーションズ・ジャパンは,主としてASP型で使う会議サービス「Meeting Center」や「Sales Center」などを実演する。エイネットはFreshVoice「テレ会議」,NTTアイティは「MeetingPlaza」,ジャパンメディアシステムは「LiveON」,ブイキューブは「nice to meet youミーティング」,マイクロソフトは「Office Live Meeting」を出展する。ベンダー各社は,最新バージョンや発売直前のバージョンを持ち込んで,アプリケーション共有や画面共有などの利用機能面だけでなく,導入や運用の容易さも訴える。

 ユーザー企業内にサーバーを置くタイプのシステムとしては,キヤノンソフト情報システムの「IC3」(アイシーキューブ),クレオの「ZeeMインターネット会議」(旧FACE Conference),情報工房の「IVI-COMPO」などが出展される。ウェブエックス,ジャパンメディアシステム,ブイキューブなども,ASP方式だけでなく,サーバー設置型の利用形態にも対応している。マイクロソフトは,ASP型のWeb会議サービス「Office Live Meeting」を,11月発売の企業向けコミュニケーション基盤サーバー「Office Communications Server 2007」と連携させた多地点会議ソリューションも出展する見込みである。

 また,アジア・ネットコム・ジャパンは,主にアジア太平洋地域に拠点を持つ企業に向けて,会議システム利用時に映像・音声の品質を確保しやすい海底ケーブル・ネットワークの利用を働きかける。

カメラやスピーカマイクは高品質を競う

 マイクロソフトの出展の目玉の一つは,会議システム/サービスで使えるビデオ・カメラの新製品「RoundTable」。会議室の卓上に置いて,360度のパノラマ映像と自動話者切り替えの映像を撮影できる。11月発売の製品を,ブース内の体験会議室で一足早く体感できるようにする。テレビ会議向けのカメラとしては,東通産業がHD対応カメラを出展する。また,日立ソフトウェアエンジニアリングは,テレビ会議システムと組み合わせて使うディスプレイ・システム「StarBoard資料共有システム」を展示する予定である。

 一方,音響関連では,住友商事マシネックスが会議向けのマイクスピーカ「Voicepoint」を,松田通商はスピーカ・マイクやワイヤレスマイク,簡易型同時通訳装置などを,ヤマハはIP電話会議システムを出展する予定である。各社の製品は,エコー・キャンセラの内蔵や,周波数帯域の拡張により,音質を向上させている。

 このほか,ビジュアル・コミュニケーションと同じ会場内の隣接スペースで同時開催している「IPコミュニケーション&モバイル 2007」にも,IP電話やメールなどに映像コミュニケーションを取り込むユニファイド・コミュニケーションの一環として,各種会議システムが実演される。NECの「UNIVERGE 緊急対策会議ソリューション/役員会議ソリューション」,富士通のWeb会議システム「JoinMeeting」,沖電気工業の多地点接続サーバー「Visual Nexus Meeting Server」(TCBテクノロジーズから5月に事業譲受),日立製作所の会議室向けテレビ会議システム「Sympasite」などだ。

 ビジュアル・コミュニケーション会場と合わせて見ることで,テレビ会議/Web会議の有力製品ほぼすべてを一度に体感できることになる。