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 どの業界にも言えることではありますが,実務の経験に裏打ちされた「知見」や「ノウハウ」なくして,仕事はうまく進みません。システム開発の分野なら,プロジェクトに潜むリスクを見通すノウハウや,経営にきちんと貢献できるシステム化計画を立てるための思考法,といったものです。毎回オーダーメイドのシステムを開発するような場合には,とりわけ知見やノウハウの重要性が高いと言えます。

 ただ,こうした知見やノウハウの多くは,改めて言うまでもなく,ベテランや専門家の頭の中に偏在しています。いわゆる暗黙知の状態です。そして,これらは他の人々への伝承が難しく,ベテランや専門家の周囲にいる数人とか数十人にしか伝えられないことが多いのではないでしょうか。

「多くの企業は,開発プロセスや標準を作ったところで止まっている」

 ベテランたちの知見,ノウハウが形式知化され,ナレッジとして共有されれば,どんなにいいだろう,と誰しも思うはずです。他の人がこれらのナレッジを見て,すぐに成果を出せるようになるわけではないにしろ,スキルアップのスタート地点をより高い位置にできるし,成長のペースも早くなります。

 もちろん,このような取り組みが今までに存在しなかったわけではありません。経験や勘に頼らず,経験が浅い人でもシステム開発を進められるように,企業は「開発プロセス」の整備やさまざまな「標準化」を進めてきました。これらの中にナレッジを埋め込んできたわけです。非常に価値のあることで,一定の成果も上げています。

 しかし,先日,あるセミナーの控え室で,システム開発のエキスパートである講師2人と雑談をしていたところ,彼らはこんな指摘をしていました。「多くの企業は,開発プロセスや標準を作ったところで歩みが止まっている。本当に必要なのは,その先にあるのだが…」。ここで言う「その先」とは,前述したようなベテランや専門家の知見,ノウハウに基づいて実践することを指しています。

 では,IT業界において,重要な知見,ノウハウが暗黙知のままになっていることに対して,今,何ができるでしょうか。

「知見」を披露してくださる方,公募します

 ここで皆さんに提案があります。皆さんがお持ちの知見,ノウハウを,ITproのマネジメント・サイト上で公開していただきたい。具体的に言うと,「実践!ITマネジメント」という連載に寄稿していただきたいのです。これを通じてIT業界にある暗黙知を少しでも表に出し,ナレッジとして次の世代の人々と共有する場を作りたい,と考えています。

 この連載は,「経営に貢献する情報システムを作る」という基本テーマを軸に,さまざまな分野のベテランや専門家が知見を披露しています。もともとは日経コンピュータ誌上で1999年から2001年にかけて連載していたものなので,初出は6年以上前になります。しかし,伝えようとしている知見の本質的な部分はいまだに色あせていません。この点に,編集担当者はもちろん,筆者の方々も驚いています。

 「実践!ITマネジメント」の連載目次を見れば,各記事のテーマがバラエティに富んでいることがお分かりになると思います。まだまだ皆さんの知見でカバーしていただきたいテーマがたくさんあります。この試みに,ぜひ皆さんのご協力をお願いします。

■募集要項
テーマ:IT分野の「マネジメント」に関すること全般
応募方法:A4判1枚の企画書に寄稿のタイトル,要旨をご記入の上,メールに添付してITpro編集部あてにお送りください。その際,メールのタイトルは「【実践ITマネジメント】+寄稿タイトル」としてください。優れた企画には,正式に寄稿をお願いします。
募集期間:2008年1月末日まで
備考:特定の製品・サービスに依存した内容はご遠慮ください。