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図1●LLDPの仕組みを使ってLANスイッチとIP電話機の設定を自動化
図1●LLDPの仕組みを使ってLANスイッチとIP電話機の設定を自動化
LANスイッチは受信したLLDPの情報を見てIP電話機を自動検知し,QoSやセキュリティの設定を動的に変更する。さらにIP電話機の設定情報をLLDPで送信することで,IP電話機の設定も自動化できる。米エクストリーム ネットワークスのLANスイッチと米アバイアのIP電話機がこのような仕組みを実現している。
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 LLDPの仕組みを活用してLANスイッチとIP電話機の設定を自動化する動きも実際に出てきた。エクストリーム ネットワークスとアバイアが,両社のLANスイッチとIP電話機を組み合わせて実現した。まずエクストリーム ネットワークスのLANスイッチがアバイアのIP電話機から送信されたLLDPの情報を見てその存在を検知する。次にアバイアのIP電話機用にあらかじめ用意したスクリプトを実行してQoSやVLAN,セキュリティなどの設定を動的に変更する。続いてLANスイッチからLLDP-MED Fast Startで設定情報を送信し,それを受信したIP電話機が自らの設定を変えるのだ(図1)。

 このソリューションでは,LLDPやLLDP-MEDが規定している項目だけでは不十分なため,呼制御サーバーや監視サーバーのIPアドレス,タグVLANの利用の有無などに関する項目をアバイアが独自に定義して追加した。またアバイアではDHCPサーバーを使ってIP電話機の設定を自動化するソリューションも提供しているが,「LLDPはIP電話機のプラグ・アンド・プレイだけでなく,トポロジの自動生成などネットワーク管理の効率化をマルチベンダー環境で実現できる点で価値がある」(日本アバイアの橋村リージョナルプロダクトマネージャ)と考え,両方のソリューションを用意した。


唯一の課題は対応機器が少ないこと

 こうしたソリューションが登場したものの,現状はLLDPに対応した機器が限られる。ネットワーク機器としてはアライドテレシスやアラクサラ ネットワークス,エクストリーム ネットワークス,ノーテル,日立電線などのLANスイッチがあるものの,ネットワーク端末側の製品はアバイアやノーテルのIP電話機などがある程度だ。

 ただ,「これからネットワーク機器やネットワーク端末のLLDP対応は加速していく可能性が高い。対応機器の問題は,次第に解決されていくのではないだろうか」(エクストリーム ネットワークスの佐久間シニア・システムエンジニア)と見る声は多い。最大手のシスコも2007年後半に同社のLANスイッチをLLDPに対応させる予定である。