PR

コンテンツ

 伝えたい情報は、その仕向け先に正しく伝わり理解されないと、なんの意味もなさない。一般的には仕向け地の主要言語を用いてコンテンツを作成するのが望ましいだろう。しかし、文化、慣習、価値観等の違いもあり、正しく理解していただくまでに一筋縄ではいかないのも事実だ。

 このような地域による差異がなければ、少ないコンテンツ制作で間に合うのだろうが、実際にはそうはいかない。製品情報であれば、世界共通の仕様、型番のものであれば1つの情報で共有できそうだが、そうでないもののほうが多いのも事実。

 元来コミュニケーションは、その地の慣習や価値観の中で円滑に行われるものであるため、1つの情報があれば、それを仕向け地向けにカスタマイズして表現してコミュニケートすると、受ける側からするとフィットするようだ。同じ製品でも、各国TVCMなどの広告宣伝が違うのもこのような理由からだろう。

 このカスタマイズの過程において、いかにコーポレートアイデンティティーを大きく曲げずにキープできるかが、情報発信側の腕の見せ所ともいえるだろう。かつては、グローバルローカリゼーションというこのような考え方で日本は世界中に進出していき、成功を収めた。もちろん、この考え方は否定もできないし、今後も大きな柱として存在し続けると思う。

 今日、Webは、従来のメディアとまったく違った特性を持ち、さらには時差なく誰でも世界中から同時にアクセスが可能であるため、前述のグローバルローカリゼーションの中(上?)で、別途整理されたコンテンツの発信を行うというコンバインされた情報発信を設計しなくてはならない。

 つまり、ローカルに特化された情報とグローバルに共通な情報に整理しその出し方を考え直すことによって、大幅なコストや効果の変化とソフィスティケートされた情報発信が実現するのである。

 課題は、コーポレートアイデンティティーの維持とそのクォリティー管理。世界各サイトで標準化された同じ計測ツールで定点観測しながら客観的に動向を把握し、先回お話したコーディネート体制でこの課題をいかに解決していくか、これが大きなターニングポイントとなっていくのかもしれない。

情報発信

 ネットの特性は当たり前だが、公開と同時に世界隅々から同時にアクセスできることだ。ちょっとした話題でも、意外な地域で盛り上がったりすることもある。企業のコーポレートサイト上のコメントが株価に大きく影響を与えるのも常識となってきた。

 また、ちょっとした言動がネガティブな方向へ動いたケースも数多くあるのも事実。プレス発表や技術発表のタイミングも一体どこの時間に合わせて行うのがいいのだろうか?

 これこそ、企業の広報戦略でもある。今まで経験してきた種々のパターンを考えながらベストと思われる手法をとっていくべきであろう。

顧客対応

 情報発信をすると必ずその情報に対しての問い合わせや反応が発生する。単純だが、この相互のコミュニケーションの方法を社内ルールで決めておかないと、その後の顧客対応に大きな影響が出る可能性がある。

 このことは、コミュニケーションが国境を越えるようになると、特に顕著になる。つまり、各国ローカルの国内法があり、まずは、そこが基準となる。したがって、顧客とのやりとりは、顧客の居住する国内で対応するのがスムーズに進む。

 もちろん、集約化して各国国内法を熟知して対応すれば問題はないのだが、それはビジネスの規模にもよるだろう。非常にシンプルなことだが、このようなことを原則として対応すると後々に効いてくるのも確かなようだ。また、顧客は現地語で現地の文化、慣習の中でのコミュニケーションになるので当然そうでないときよりも満足度は高いはずだ。

 こうやって、いくつかの分野での課題を考えていると、やはり、いかに円滑なコミュニケーションを構築するかが、キーポイントのようだ。コミュニケーションの原点や人と人とのつながりを基本によく考えていくことがすべての解決策でもあるようだ。特に国境を越えたコミュニケーション案件に関しては間違いないだろう。