PR

国立大学は他校の動向を気にする。各校のシステム化状況の一覧表(右側 のA4ペーパー)は必携だ
 2004年4月からの独立行政法人化を控えた02年ごろ、全国の国立大学はいっせいに財務会計システムの見直しに動いた。関東地区の大学を一人で担当し、並み居る大手企業を相手に3大学とその関連2機構から受注を獲得したのが西川政男だ。「顧客満足度では当社の製品が一番」と、西川が自信をもって語るのは理由がある。ユーザーニーズをきちんと組み込み、提案した製品だからだ。

 ニッセイコムが関東で文教分野に本格的に展開し始めたのは、西川が新卒で入社した1999年から。新規開拓を任されたが、大学まで地元の佐賀県で過ごしていた西川には、関東の大学に人脈はない。大手メーカーに紹介してもらった人脈を頼りに営業を始めるが、「文教分野ではかなりの後発で、名前も知られていない。最初はパソコン1~2台の注文をもらうのがやっとだった」と振り返る。特に厳しかったのが国立大学。「大手メーカーががっちりと入り込んでいて、中の様子を伺う隙すらなかった」。

 そこで西川は大学を知るため、さまざまな部署を回ることにした。一般企業の情報システム部門に当たる情報センターと呼ばれる部署をはじめ、総務、経理などの各部署、さらには教授たちの部屋を訪問し、ユーザーニーズの把握に努めたのだ。「大学の先生は授業で部屋を留守にしていることも多く、空振りすることがほとんど」だそうだが、一見、非効率とも思えるこの営業活動が功を奏し、冒頭の結果につながった。2005年には大手私立大学からも「NC学校会計くん」の受注を獲得、その月のMVPとして社内表彰された。

 現在、「NC学校会計くん」は国立大学のうち30大学に導入され、シェア第2位を誇るまでに成長した。「当社には財務会計以外にも図書館の検索システムや遠隔講義システムなど、多様な商材がある。これらの自信のある商材を売り、全学システムを手掛けていきたい」。西川の営業としての夢はさらに大きく膨らんでいる。

=文中敬称略

西川 政男(にしかわ まさお)氏
ニッセイコム
情報通信システム第一営業本部
営業第三部公共・文教ソリューショングループ 主任
1999年佐賀大学経済学部卒業後、東京で情報システムに携わる仕事に就きたいと考え、ニッセイコムに入社。以来、一貫して国公立や私立の大学など文教市場向けの営業に携わる。2005年、主任に昇格。現在は学校向け会計システム「NC学校会計くん」の営業に注力。趣味は読書で、好きな小説家は司馬遼太郎。