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 迷惑メールとウイルスは直接関係ないと思っている読者もいるかもしれない。しかし,迷惑メール対策には,ウイルスを防ぐという効果もある。まだ迷惑メール対策を実施していないユーザーは,ぜひ利用すべきだ。

ウイルスの大半はメールと共に届く

 一般ユーザーからのウイルス発見報告を受け付けている情報処理推進機構(IPA)がまとめた統計情報によれば,2007年2月に報告があったものの約97.6%がメールから来ているという。

 メールに付いてくるウイルスの手法はさまざまだ。添付ファイルにウイルスが仕込まれているものから,本文中のURLをクリックすると感染するもの,HTMLメールを見ただけで感染するもの,などがあるだろう。

 もちろん,ウイルス対策ソフトを使っていれば,既知のウイルスは発見できる。しかし,これまで見てきたように,中には検出できないウイルスもある。こうしたウイルスにはどう対処すればいいのか──。ユーザーが添付ファイルなどに気をつけるのはもちろんだが,実は,迷惑メール対策を徹底することも効果的だ。なぜなら,文章の内容や,ヘッダーの偽装など,迷惑メールで使われている多くの手法はウイルス・メールでも共通だからである。

 迷惑メールの対策法は大きく二つに分かれる。それは,サーバーに導入した迷惑メール・フィルタを利用する方法と,自分のパソコン側で迷惑メール・フィルタを使う方法だ。

 プロバイダのほとんどは,メール・サーバーに迷惑メール・フィルタを導入しているが,正規のメールを削除するという誤検知を避けるため,あまり強力なフィルタは設定できない。そこで,サーバー側で取りこぼした分をユーザーがパソコン側で個別に処理することになる(図7-1)。

図7-1●迷惑メールと一緒にウイルスを遮断する
図7-1●迷惑メールと一緒にウイルスを遮断する
情報処理推進機構(IPA)の調査によると,ウイルスの多くは迷惑メールの添付ファイルやURLをクリックすることで入ってくる。そのため迷惑メール・フィルタの適用を徹底すればかなりの確率でウイルスを防げる。
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 まずは,利用しているメーラーに迷惑メール対策機能が付いているか確認しよう。例えば,ThunderbirdやEudoraなどのメーラーは,「ベイジアン・フィルタ」と呼ばれる方式で迷惑メールを振り分ける。Outlook2003やWindowsメールにはマイクロソフトが開発した独自の迷惑メール・フィルタが搭載されている。

 メーラーに迷惑メール・フィルタが付属していない場合や,あってもその機能に不満が残る人は,専用の迷惑メール対策ソフトの導入を検討しよう。パソコン向けの統合型セキュリティ対策ソフトには,迷惑メール対策ソフトが含まれることが多いので,確認してみるとよい。また,ベイジアン・フィルタを採用したフリーの迷惑メール対策ソフト「POPFile」などを導入するのも手だ。