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 いよいよ,NGN(next generation network)の実用化が迫ってきた。東西NTT地域会社は10月25日,「次世代ネットワークを利用した商用サービスに関する活用業務の認可申請等について」と題したリリースを発表し,NTT本体も中間決算の発表に合わせて「NGNのサービス展開等について」という資料を公表した。

 これらの資料の中でNTTは,2008年3月までに東京と大阪の一部エリアでNGNを活用したサービスを始め,2008年7月以降,東京23区や大阪,横浜,川崎,千葉,さいたまといった政令指定都市にエリアを拡大する計画を打ち出した。

 もしかすると,多くの企業ネットワーク担当者は「NGNなんてまだまだ遠い将来の話だよ」というイメージを抱いていたかもしれない。ところが,NGNサービスはもうすぐユーザーの手が届くところまで来ようとしている。

企業向けサービスは既存メニューを踏襲

 ただし,NGNサービスがすぐに企業ネットワークを大きく変えることにはなりそうにない。NTTは資料の中で,サービス開始時点での各種サービス・メニューを明らかにしているが,“NGNらしい”メニューはどれも家庭/個人ユーザー向け。企業ユーザー向けのメニューはほぼすべて,既存のフレッツ・サービスを踏襲(とうしゅう)したものになっているからだ。

 NGNを利用したネットワーク・サービスの分類を見てみると,大きく五つのメニューに分かれる。それは,(1)光ブロードバンド・サービス,(2)0AB~J番号で提供されるIP電話/テレビ電話,(3)VPN(virtual private network),(4)コンテンツ配信向けサービス,(5)イーサネット・サービス――である。

 これら中で,明確に企業内ネットワークの構築に使えるメニューといえるのは,(1)と(3),(5)の三つ。それぞれ,(1)は「Bフレッツ」,(3)は「フレッツ・オフィス」/「同グループアクセス」(「同グループ」),(5)は「ビジネスイーサ」――の後継サービスになる。かろうじて,ビジネスイーサが県間でも利用できるようになるという違いがある程度だ。もちろん,どれもQoS制御のない「ベスト・エフォート型」のサービスとして提供される予定で,QoS機能を持たせたり,時間貸しのようなメニューの予定は明らかになっていない。

ネットワーク構築のためのノウハウと知識を身に付けよう

 このように,NGNサービスがスタートしても,企業ユーザー向けのサービスが根本的に変わることはなさそうだ。では,企業ネットワークの担当者は,NGN時代を迎えるに当たって何も準備する必要はないのだろうか。

 その答えは「イエス」であり「ノー」でもある。

 なぜか。それは,「NGNサービスが始まるから」という観点での準備は不要だが,すでに始まりつつある「NGN時代」に向けた準備は必要だと言えるからだ。

 一昔前まで,ネットワークを構築したらそのまま数年間は使い続けるというのが一般的な考えだった。しかし,今は違う。企業ネットワークの担当者は常に,企業にとって最適な機材と最適なサービスで最適なシステムを構築することが求められているのである。

 インターネットを使ったWebアクセスやメールのやりとりが企業活動にとって重要である以上,企業ネットワークの担当者には常に最新のセキュリティ対策を取ることが望まれる。また,仮に,企業にとって魅力あるQoS機能付きのNGNのサービス・メニューが用意されたなら,企業ネットワークの担当者はそれを活用するネットワークを構築することになるはずだ。

 こうした状況に対処するには,柔軟にネットワークの構成を変更したり,機器を追加できたりするだけのネットワークに関する知識を備えておかなければならない。これは,この先NGNサービスが提供されるようになっても変わらないだろう。

 では,企業ネットワークの担当者は,そうしたノウハウや知識をどのように身に付けたらよいのだろう。基礎的な知識は雑誌や書籍で蓄積できる。構築ノウハウは,さまざまな企業のネットワーク構築事例が参考になる。

 そこで日経NETWORKでは11月19日(月)に,企業のネットワーク担当者やシステム・インテグレータなど対象にネットワーク構築手法を解説するセミナー「最適ネットワーク構築&活用法」を企画した。企業ユーザーのネットワーク構築に関する調査報告や機器やサービスの最新事情に関するテクニカルな講演に加え,ユーザー企業の担当者が自らのシステム構築事例を解説する。ノウハウを蓄積するために,ぜひ参加していただきたい。

■変更履歴
第6段落のNGNのサービス分類の参照番号に間違いがありました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2007/11/13 11:55]