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検証1 CPU,メモリーの利用効率
ESXは少ないメモリーで稼働

 まず,CPUとメモリーの利用効率に関する結果を説明する。検証では1台の実サーバーで動作する仮想マシンの数を増やしていったとき,サーバーのCPUおよびメモリーの使用率がどう変化するかを調べた。(1)(2)のVMware Server環境では,各ホストOSのリソースを,(3)ではESX Serverのリソースを測定している。

 各仮想マシン上で負荷のかかる計算プログラムを動かしたときの結果を図3に示す。仮想化ソフトがVMware Serverのときには,仮想マシンの台数に比例して,CPUとメモリーの使用率は増えていった。VMware Serverは仮想マシンの数に応じて,CPUとメモリーを割り当てていることが分かる。

図3●仮想マシンに負荷をかけたときのCPUやメモリー使用率の変化
図3●仮想マシンに負荷をかけたときのCPUやメモリー使用率の変化
仮想マシンで円周率の計算プログラム「スーパーπ」を実行させて負荷をかけたとき,サーバーのCPUとメモリーの使用率を測定した。VMware Serverを搭載したサーバーでは仮想マシン数に比例して,CPUとメモリーの使用率が増加。VMware ESX Serverは,仮想マシン数が2個以上になったとき,メモリーの使用率が一定になった
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 VMware Serverが動作するホストOSの違いで見てみると,LinuxホストOSにおけるメモリー使用率がWindowsホストOSを上回った。LinuxホストOS上で,VMware Server以外のプログラムが動いているかなどを調べたが,特に目立つプログラムは見当たらなかった。

 一方,VMware ESX Serverについては,CPU使用率は仮想マシンの台数に比例して増えていったが,メモリーの使用率は,一定以上にはならなかった。仮想マシンが二つ以上になったとき,仮想マシンの数にかかわらず,メモリーの使用率が30%程度になっている。VMware ESX Serverには,仮想メモリーを積極的に使うことでメモリーの使用率をある一定に保つ機能がある。それが働いたためだと見られる。

 システム・リソースの測定中,サーバー上に作成した仮想マシンで動かしたのは,東京大学金田研究室が開発した円周率の計算プログラム「スーパーπ」である。スーパーπがCPUを1個のみ使うため,仮想マシンで使う仮想CPUは1個に統一した。