Webアーキテクチャ設計術
目次
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第27回 Webアーキテクトの仕事(後編)
選択した解決策は「アーキテクチャ説明書(記述書)」にまとめ,成果物として残します。
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第26回 Webアーキテクトの仕事(前編)
これまでの解説を振り返りながら,Webアーキテクトの仕事の基本的なプロセスと成果物,心得を説明します。
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第25回 アプリケーション設計と標準化(後編)
アプリケーション・アーキテクチャを固めたら,それに基づいて設計方法や実装方法の標準化を図ります。一般に標準化はプロジェクト管理者(PM)の仕事と考えがちですが,Webアーキテクチャとアプリケーション・アーキテクチャの両設計に関与したWebアーキテクトは,標準化のうえでもプロジェクト管理者を支援する…
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第24回 アプリケーション設計と標準化(前編)
一般にWebシステム基盤の設計者とアプリケーションの設計者は別な担当者であることが多いのですが,アプリケーションはWebシステム基盤と整合性を取っていなければ正しく動きません。整合性を取るために,WebアーキテクトはアプリケーションSEの設計作業を支援することが不可欠で,設計支援するにはアプリケー…
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第23回 運用性を高める・実践編(後編)
電子商取引システムは,不特定多数の利用者からアクセスが殺到してパフォーマンスが低下したり,ひどいときにはサービスが停止してしまったりすることが考えられます。こうしたサービス・レベルの低下を避けるには,稼働中のサーバーを止めることなく,サーバー・マシンを増設するだけでシステム処理能力を増強できる「ス…
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第22回 運用性を高める・実践編(前編)
昨今のWebシステムは,社内系ではサーバー・リソースに余裕が多くある半面,社外系では過負荷な状態になりがちです。こうした傾向を考慮に入れ,相反する運用要件を満たす運用設計術を説明します。
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第21回 運用性を高める・コンセプト編(後編)
一般に運用設計とは,運用業務プロセスや手順書などの作成を指します。しかし実際はそれらだけでなく,運用業務を自動化するために監視用のAPIを実装したり,運用証跡を残すためにロギング機能を追加したりと,システム設計に影響することもたくさんあります。だからこそ運用設計は,Webアーキテクチャの設計段階で…
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第20回 運用性を高める・コンセプト編(前編)
システムは安定稼働して初めて,ビジネスを支援するという本来の目的を果たせます。だから,カットオーバー後の運用を見据えて設計しておくことは非常に大切です。最近でこそ「ITIL」という運用の標準ガイドラインも登場していますが,設計者や開発者の多くは,残念ながら運用の経験やノウハウを持っていません。その…
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第19回 セキュリティを保つ・対策編(後編)
利用者の成りすましを防ぐには,経路上でのIDとパスワードの盗聴防止,認証・権限管理,既知の脆弱性補正――を考慮します。セッション管理設計も重要ですが,実務上はAPサーバーのセッション管理機能を利用することが多いので,ここでは説明しません。
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第18回 セキュリティを保つ・対策編(中編)
ここからは,技術の選定と制約条件の確認に絞って掘り下げます。「外部から侵入できないこと」「内部犯行による情報漏洩を防ぐこと」「利用者の成りすましを防ぐこと」――という三つのセキュリティ要件を例に説明します。
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第17回 セキュリティを保つ・対策編(前編)
セキュリティ要件から具体的な対策を導き出すには,7段階のステップを踏みます。
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第16回 セキュリティを保つ・上流工程編(後編)
対策を検討するときは,情報を重要度や価値に応じて分類し,リスクの大小を見極めてメリハリを付けます。留意したいのは,機密性と可用性がトレードオフの関係になりやすいということです。例えば,USBキーによる情報の持ち出しを考えてください。すべての情報の持ち出しを全面的に禁止すれば,機密性は高まりますが,…
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第15回 セキュリティを保つ・上流工程編(前編)
Webシステムは,攻撃を受けやすい特性を持っています。その理由の一つは,HTTPというシンプルなプロトコルを使うことにあります。テキスト形式のプロトコルなので,クライアントとサーバーが送受信するメッセージ内容を盗み見される危険があります。不正にリクエスト(要求)メッセージを書き換えられるかもしれま…
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第14回 信頼できるWebシステムを目指す(後編)
サーバー機は1台しかなく,そのサーバー機が壊れるとシステム全体が停止する。このような場合のサーバー機のことを「単一障害点」と呼ぶ。システムの停止時間は,故障個所を修理して復旧するまでの間であり,この時間を「故障修理時間」という。
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第13回 信頼できるWebシステムを目指す(前編)
本連載ではこれまで,Webシステムにとって重要な「可用性」と「パフォーマンス」について説明してきた。今回と次回ではその集大成として,次の要件におけるWebアーキテクチャを読者とともに考えたい。
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第12回 パフォーマンス管理・実践編(後編)
システムが完成に近づいたら,実際に負荷をかけて,選んだネットワーク帯域やサーバー機が適切だったかどうかを確認したい。以下では,「同時リクエスト数の上限が100件/秒で,レスポンス時間が10秒以内」というパフォーマンス要件を満たしているかどうかの検証方法を説明する。
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第11回 パフォーマンス管理・実践編(前編)
Webシステムのパフォーマンスを管理するには,「設計→実装→検証→対処→設計に戻る」というサイクルを回すと前回説明した。今回と次回ではこのサイクルの中でも特に重要な,「設計」と「検証」の実践法を説明する。具体的には,設計時にネットワーク帯域やサーバー機のスペック,台数などを見積もる「キャパシティ・…
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第10回 パフォーマンス管理・待ち行列理論
Webサーバーに負荷がかかるとレスポンス時間が長くなるということは,「待ち行列理論」によって説明がつく。図1左は,Webサーバーでの平均待ち時間(Wq)を計算したものだ。リクエストの平均到着間隔をTa,平均処理時間をTsとすると,Webサーバーの利用率(ρ)と平均待ち時間(Wq)は図中のように表さ…
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第9回 パフォーマンス管理・コンセプト編(後編)
実装後はパフォーマンスの変化を計測し,利用者の要件を満たしているかどうかを検証する。検証はソフトウエア構成とハードウエア構成に対して実施する。
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第8回 パフォーマンス管理・コンセプト編(前編)
Webシステムに利用者からのアクセスが殺到すると,パフォーマンス上のトラブルが生じることがある。トラブルは,リクエストが受け付けられない,応答速度が低下するなどの現象として表れる。
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