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LinCityの建物

 LinCityでは主画面以外に,5つのインタフェースが使える。(1)先ほど使った,画面左上の建物アイコン,(2)画面左下の実行速度アイコン,(3)やはり先ほど使った画面右下の縮小地図領域,(4)画面右下の表示変更アイコン*2,(5)画面最下段の時計と情報行である。ここには建物の価格と処分費用,所持金額が表示される*3

 (1)は8つの領域からなる。最上段では,マウス・ポインタの機能を切り替える。Queryとある青い矢印は,建物の状態をダブルクリックで調べる際に用いる。ブルドーザーは建物と地形の破壊用だ。2番目は住宅建設用,3番目は病院,バスケット・ボール場,消防署・学校・大学などの補助的な施設用,4番目は交通路,港,ロケット発射場建設用,5番目は動力源と動力路建設用である。さらに,6番目は鉱山と廃棄物処理,7番目は各種工業と物流,最後の8番目が農地と特殊用途の建物だ。

 マウス・ポインタを除く7つの領域には36種類の建物が登録されているが,初期状態ではこのうち14種類しか選べない。これは,LinCityでは技術レベル(Tech level)という概念が存在するからだ。ゲーム開始時の技術レベルは0%だが,例えば学校(School)を建設するには,技術レベルが0.1%に達している必要がある*4。技術レベルが上がるにつれ,学校,公園,鍛冶屋(Blacksmith),バスケット・ボール場,消防署(Fire station),製粉場(Mill)というように建設できる建物が増えていく。ロケット発射場に至っては75%もの技術レベルが必要だ。

複雑な資源の流れ

 LinCityには人口や収入・支出・負債などの概念がある。これはSim Cityと同じだ*5

 しかし負債がたとえ100万ドルまで増えていても,高価な建物以外は建設できる。人口も比較的簡単に制御できる。難しいのが,資源の流れの管理だ*6

 LinCityに登場する資源は,労働力(Jobs),食糧(Food),木炭・石炭(Coal),鉱石(Ore),商品(Goods),鉄(Steel)の6種類である。

 建物を建設するには現金だけが必要だが,建物を機能させるには現金以外に建物に応じた資源が必要だ。例えば製粉所を作ると商品の生産効率が増すが,石炭・労働力,大量の食糧が毎期ごとに必要だ。食糧不足は労働者の餓死につながるため,農場を増設するか,風車(Windmill)を建設して農場の生産効率を上げる必要がある。

 港を建設すると,労働力以外の5つの資源を売買できる。売買自体は自動なのだが,どの資源の売買を許可するかはプレーヤに任されている。希少資源は刻一刻と変化するため,それに応じて貿易を制御しなければならない。

 もう一つ難しいのは立地と物流の問題だ。ポイントは3つある。立地,接道,流通センター(Market)との位置関係である。例えば,炭鉱(Coalmine)は縮小地図から鉱脈を探し,その上に建設しなければならない。また,港(Port)は右下面が川に接していないと設置できず,加えて左上面が交通路に接していないと機能しない。

 学校や大学は立地,接道とも制限はないが,流通センターの影響下にないと,運営に必要な資源が供給されず機能しない。流通センターはMarketという名前で表されているため,建物の機能が分かりにくいが,都市全体をカバーするように流通センターを配置しないと,個々の資源が都市内に行き渡らないことに注意しよう。例えば,いくら生産力,工場の能力が高くても,流通センターがなければ建物間の資源の移動が起こらない。