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 スカイパーフェクト・コミュニケーションズが,東経124・128度CS放送「スカイパーフェクTV !」におけるHDTV(ハイビジョン)化計画の上方修正に乗り出した。参入を希望している事業者のチャンネル数を合計すると,参入枠の2倍をはるかに超える90チャンネル(無料放送の2チャンネルを含む)に達していることが分かったためである。こうした状況を受けて同社は参入希望者の要望に応えるため,「できる努力は可能な限り行う」としている。

 スカイパーフェクトの従来の計画では,動画像の符号化方式に「MPEG-2」より圧縮率が高い「H.264」を採用し,衛星のトランスポンダ(電波中継器)10本を使って,約40チャンネルのHDTV放送を行うことになっていた。開始時期を第1期と第2期に分け,第1期は2008年秋をメドに,第2期は2009年秋をメドに放送を始める計画だった。第1期では3本のトラポンを使って,PPV(ペイ・パー・ビュー)やプレミアムチャンネルを中心に12チャンネルを提供することが決まっている。第2期には7本のトラポンを使って,ベーシックチャンネルを中心に28チャンネルを追加する計画だった。

 このうち第1期については既に送出機器などの発注を済ませているため,今から提供するチャンネル数を変更するのは難しい。第2期で提供するチャンネルをどこまで増やせるかが,今後の検討作業のカギになる。

 第2期のチャンネル数を増やすには,(1)使用するトラポンを増やす,(2)1本のトラポンに収容できるチャンネル数を増やす──といった方法が考えられるが,いずれの方法も限界がある。使用するトラポンについては,現在スカイパーフェクTV !で使用していない周波数帯域を集めても,10本程度に増やすのが限界とみられる。これでは,40チャンネル程度しか放送できない。

 スカイパーフェクトの従来の計画では,1本のトラポンに四つのHDTVチャンネルを収容する予定だった。これを6チャンネル程度まで増やすことは可能とされるが,それでもトラポンが10本程度使えても,約60チャンネルしか放送できない。しかも,本当に6チャンネル放送できるのかを確認する必要がある。

 このように現時点では,参入希望者のチャンネルをすべて放送するのは難しい状況にある。落選事業者を出さないためには,もう一段の工夫が必要になりそうだ。