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写真●マイクロソフトWindows Server製品部の吉川顕太郎部長
写真●マイクロソフトWindows Server製品部の吉川顕太郎部長
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 「マイクロソフトが行った調査によれば,日本におけるサーバー仮想化技術の普及率は3%に過ぎない。仮想化市場では,まだ何も『決していない』のが実情。どのプレイヤにも大きなチャンスがある」,マイクロソフトWindows Server製品部の吉川顕太郎部長は「ITpro EXPO 2008」で2月1日に行われた「【著者によるミニトーク】これだけは知っておきたい,Windows Server 2008の仮想化」で,こう指摘した。

 マイクロソフトは2008年8月までに,Windows Server 2008への追加機能として,ハイパーバイザー・ベースの仮想化機能「Hyper-V」を出荷する予定だ。2月に完成(RTM)したWindows Server 2008には,ベータ版のHyper-Vが搭載されている。吉川氏はHyper-Vの出荷スケジュールがこのようになった理由について,「Windows Server 2008自身をゲストOSとして動作させるためには,完成版のWindows Server 2008をHyper-V上でテストしなければならず,Hyper-Vのリリースはどうしても製品版のリリースよりも遅くなる」と説明している。

 つまり現在は,Hyper-Vを製品としてリリースする上での,最後のテストが行われているわけだ。吉川氏は加えて,「われわれは品質を最重視している。目安として『Windows Server 2008の完成から180日以内にHyper-Vを出荷する』と説明しているが,品質に確固たる自信を持てなければ,この日付を超えてテストを継続する可能性がある。もし約束通りリリースできなかったとしても,それは品質を最優先にしているからだと理解してほしい」と訴えている。

仮想化市場はこれから伸びる

 マイクロソフトがHyper-Vをリリースした理由について吉川氏は「仮想化技術の普及率が依然として低いこと」を挙げる。「仮想化は,日本でも騒がれる話題になったが,市場データを見ると,普及率はそう高くない」と吉川氏。米国で行われた市場調査(TWP Reprt)によれば,「出荷された全物理サーバーに仮想化技術がインストールされている割合」は,米VMware製品で4.9%,Microsoft製品(Virtual Server)で1.5%に過ぎないという。このような状況を変える起爆剤として,Windows Server 2008にはHyper-Vが内蔵されたわけだ。

 日本市場で見ると,仮想化の普及率はさらに少なく「仮想化技術を運用環境に1台でも導入している割合」ですら3%(マイクロソフトの調査)に過ぎない。100社あったら3社が仮想化技術を『使っている』という状態。全サーバーに占める仮想化サーバーの割合は,もっと低くなるだろう」(吉川氏)という。

 吉川氏は,「日本における仮想化の普及状況は,他の国と比べるととても保守的。日本のユーザーに仮想化技術を使って貰うためには,ユーザーの心配事を取り除くことが必須だ」と,Hyper-Vが果たすべき課題を挙げる。マイクロソフトではHyper-Vを普及させる上で,Windows Server 2008にHyper-Vを内蔵させることで導入コストを大幅に抑えたほか,同社の統合システム管理製品「System Center」に仮想化管理機能を持たせることで,管理コストの低減も図っている。

 また「Hyper-Vは,Windowsがインストールできる人なら誰でもインストールできる」(吉川氏)と,Windows Serverの伝統でもある「使い勝手の良さ」をアピール。「残りの97%」に仮想化技術を売り込む上での自信を見せた。