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写真1●ネットワーク部門でAWARDを受賞した富士通の「WANDIRECTOR A100」
写真1●ネットワーク部門でAWARDを受賞した富士通の「WANDIRECTOR A100」
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写真2●EXPOでは実際の回線を使ってWANDIRECTORの効果をアピールした
写真2●EXPOでは実際の回線を使ってWANDIRECTORの効果をアピールした
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 ネットワーク部門でAWARDを受賞した富士通の「WANDIRECTOR A100」(写真1)は,企業の拠点間などでIP通信を高速化するための装置。同製品を対向させて使う。

 TCP通信には,輻輳制御というメカニズムがある。伝送途中でパケットをロスしたり遅延が起こったとき,転送レートをいったん下げて,また徐々にレートを上げていく制御である。転送レートが十分に上がる前にパケット・ロスなどが発生してこの輻輳制御が働くと,実効伝送速度が思ったほど上がらなくなる。そこでWANDIRECTORは,回線の実効帯域を測定して,パケット・ロスなどが発生しない適切な速度で常に通信できるように制御をかける。そのために,WANDIRECTOR間でやり取りするIPパケットは,IPsecをベースとした独自プロトコルによってカプセル化される。

 ITpro EXPOの展示会場では,川崎にある富士通の拠点と展示ブースの間を100Mビット/秒のFTTHで接続し,実際にどの程度の効果が得られるかを実証した(写真2)。WANDIRECTOR未使用の場合は最大で約2Mビット/秒の実効速度が,WANDIRECTORにより平均50Mビット/秒程度の実効速度が出ていた。

 またIPパケットをカプセル化するので,TCP通信だけでなく,UDP通信でもWANDIRECTORはその威力を発揮できる。UDP通信では,パケット・ロスを検知して制御することはないが,WANDIRECTORを使えばパケット・ロスを起こすことはほとんどなく,仮にパケットをロスしてもそれを検知して再送させられる。

 処理部分はハードウエア化され,最大300Mビット/秒の処理性能を発揮できるという。価格は150万円で,2008年3月から出荷を始めている。