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 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)のグループ会社であるTSUTAYA BBは2008年3月,デジタルテレビ向けポータルサービス「アクトビラ」において映像配信サービス「TSUTAYA TV」を開始した。2000年に終了した衛星放送「DIRECTV JAPAN」を手がけて苦い思いをしたCCCグループにとって,映像コンテンツを直接ユーザーのテレビに届けられる映像配信は悲願の事業だった。CCCグループ内には,店舗によるビデオレンタル事業の「TSUTAYA」,インターネットを使ったビデオレンタルとパソコン向け動画配信事業の「TSUTAYA DISCAS」といった映像関連事業が既にあり,ビデオパッケージやインターネット,テレビという主要なメディアに映像コンテンツを供給できる体制が整う。

 関係者によるとCCCグループ内では5年以上前から,テレビ向けの動画配信事業について検討を行っていたという。技術的にはいつでもサービスを行える状態にあったが,これまでサービス開始に踏み切らなかったのは,DIRECTV JAPANの受信機を販売した際の教訓にあった。同受信機を1台売るのに,店員1人がつきっきりで説明して平均45分かかった。同じ45分を使うのなら,返却されたビデオを棚に戻した方が稼げたという。そのため,「手間のかかるハコもの」の販売が必要になるサービスにはなかなか乗り出せなかった。

 その点アクトビラは,STB(セットトップボックス)機能を内蔵したテレビでの利用が前提で,STBを扱う必要がない。また既存のIPTVサービスと異なり,ハイビジョン(HDTV)映像を配信できる点も,魅力的だったという。アクトビラでHDTVコンテンツを積極的に提供することでその良さに気付いてもらい,本格的な立ち上がりが期待されている次世代DVDのレンタル・販売事業につなげる狙いがあるからだ。CCCグループでは20代のユーザーが中心のTSUTAYA,30代のユーザーが中心のTSUTAYA DISCASに,40代のユーザーが中心とみられるTSUTAYA TVを加えることで,ユーザー層の拡大を狙っている。