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“自社専用のYouTube”を構築できる──。リミックスポイントが開発した「CorporateCAST」は,企業向けの動画共有システム。Flash技術を使った動画を活用し,企業内の情報共有を促進するシステムとして売り込む。既にインターネット花キューピットを運営するi879など約50社が試験的に導入している。

 リミックスポイントの「CorporateCAST」は,社内に「CorporateCAST Server」と呼ぶサーバーを設置することで,YouTubeに似た動画共有システムを実現する。リミックスポイントの藤木穣 事業開発部プロダクト開発グループ マネージャーは「動画の共有によって,社内コミュニケーションの促進を図れる」とアピールする。

 CorporateCASTはYouTubeと同様に,動画の投稿と視聴,動画に対するタグの設定やコメントの記述などが可能だ。動画だけでなく,静止画像や音声ファイル,Officeで作成した文書なども投稿・共有できる(写真1)。

写真1●リミックスポイントの「CorporateCAST」
写真1●リミックスポイントの「CorporateCAST」
動画のほかPDFや静止画,Office文書など,各種ファイルの投稿と共有が可能。
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 既に花キューピットのブランドでフラワーギフト事業を展開するi879がCorporateCASTを試験導入している。花キューピットは全国の花屋が加盟する協同組合で,i879は花キューピットのインターネット・サイトなどを運営する企業。同社は花の動画サンプルを加盟店の間で共有するといった用途にCorporateCASTを使う。例えば,バレンタインデーに向けた花束の作り方などの動画を,加盟店の社員が閲覧して,実際の業務に役立てるという。

 リミックスポイントによれば,約50社がCorporateCASTの評価版を利用しており,導入を検討中という。

YouTubeが企業向け市場を開拓

 一般の企業で動画共有システムが使われ始めた背景には,やはりYouTubeの大きな成功がある。「これまで企業内の動画利用といえば,専門スタッフとプロ仕様の機材を使い『社長のメッセージ』を撮るといったイメージだった。しかし,YouTubeの登場によって,動画を共有することのメリットや,手軽な動画の利用に対する理解が進んだ」(藤木氏)。社内のノウハウを動画で伝授するなど,業務に動画を気軽に使おうとする気運が高まってきたのだ。

 CorporateCASTは,気軽な動画利用を実現するために,さまざまな工夫を施した。クライアントはYouTubeと同じように,Webブラウザ+Flash技術の組み合わせで開発した。サーバーにある動画はFLV4形式で配信する。動画を視聴したり動画に対してコメントを付与するだけなら,Flashの再生環境があるパソコンから利用できる(写真2)。

写真1●リミックスポイントの「CorporateCAST」
写真2●再生時はFLV4形式で表示
高画質とパソコンへの低負荷を両立させたOn2 VP6というコーデックを使う。
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 一方,動画を簡単に投稿できるように,専用の動画投稿ソフトを用意した。投稿ソフトはMPEG-4やH.264,AVI,WMVといった現在使われている多くの動画形式をサポート。ユーザーが動画形式で悩むことはほとんどない。ビデオカメラやWebカメラをパソコンに接続し,これらの機器から動画を直接取り込み,投稿することも可能となっている。

 CorporateCAST Serverと専用動画投稿ソフトの価格は200万円から。年間保守サポート費用は30万円から。NTTアドバンステクノロジと富士ソフト経由で販売する。「今後は『Active Directory』などをサポートし,ユーザー管理の機能を強化する。さらに『ニコニコ動画』のようにコメントや矢印を動画の上に重ねられないかという要望が多いので,対応を検討したい」(藤木氏)という。