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パーク24でCIOを務める川上紀文・執行役員事業企画本部長兼事業推進部長
パーク24でCIOを務める川上紀文・執行役員 事業企画本部長 兼 事業推進部長

 時間貸し駐車場大手のパーク24は2007年10月期まで15期連続で増収増益(経常利益ベース)を続けている。同社の成長を支える戦略的な情報システムが2003年から導入を進めてきた「TONIC」だ。全国8000カ所近くに点在する駐車場を通信ネットワークで結び、稼働状況をリアルタイムで把握する仕組みである。

 これにより、競合他社の先を行く営業戦略が可能になった。空き駐車場情報をドライバーに知らせるサービスを開始したり、稼働率に応じて機動的に価格を上下させるなど、TONICは同社を支える基盤としてフル活用されている。

 かつてCIO(最高情報責任者)としてこのTONIC導入を主導した西川光一氏が社長に就いた今、CIOを引き継いだのが執行役員 事業企画本部長 兼 事業推進部長の川上紀文氏だ。西川氏が川上氏に寄せる信頼は厚い。「『情報を全部吸い上げてほしい』といった大枠の目標だけを共有していれば、あとは安心して任せていられる。しかも私よりもIT(情報技術)を熟知している」(西川氏)

 2003年にパーク24に入社する以前の川上氏は、システム技術者や経営戦略コンサルタントを経験した。新たな活躍の場を探していた時、西川社長に出会った。当時の西川社長から「僕は近所のコンビニエンスストアにもわざわざ車で行って駐車場を使う」と、生活者視点を大事にしていることを聞かされて、入社を決めたという。

 川上氏は入社時には数人しかいなかったIT部門の体制整備を進め、現在は事務センターなども含めて約80人の事業企画本部を率いる。複数あったコンタクトセンターを一本化するなどの構造改革も進めた。

 かつてシステム技術者だっただけに、ITベンダーの提案を見る目はシビアだ。TONICから集まる情報を駐車場別損益管理や顧客分析に役立てようとデータ・ウエアハウスを構築した時のエピソードに、それがよく表れている。ITベンダーからの「CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)をやりましょう」とのコンサルティング料込みの売り込みを「我々はデータをためる“バケツ”がほしいだけ。駐車場の顧客のことは我々が一番よく知っている」と受け入れなかった。データ・ウエアハウスの新規導入は億単位の投資額に膨らみがちだが、比較的旧式で安価なツールだけを購入して数千万円に抑えたという。

 同社の利用者は毎日約70万人に及ぶ。「当社のライバルは、同様に毎日多くの利用者がいるコンビニエンスストアや鉄道会社といった異業種だ」と川上氏は言う。例えば2008年3月には、駐車場で「眠気防止ガム」などのサンプル商品を配布し、メーカーの販促活動を支援するサービスを始めた。駐車場から派生するデータや利用者の導線をベースにどうビジネスを拡大していけばよいか、川上氏は日々、西川社長と話し合っている。

Profile of CIO

◆経営トップとのコミュニケーションで大事にしていること
・同じビジョンを共有して議論することです

◆ITベンダーに対して強く要望したいこと、IT業界への不満など
・物売りに走らずにユーザーのビジネスへ貢献することを意識してほしいと思います

◆普段読んでいる新聞・雑誌
・日経新聞
・ハーバードビジネスレビュー

◆お勧めの本
・『ハゲタカ』(真山仁著、講談社)

◆仕事に役立つお勧めのインターネットサイト
・日経テレコン21

◆情報収集のために参加している勉強会やセミナー、学会など
・特にありません。友人との情報交換を重視しています。

◆ストレス解消法
・トレッキング