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 NECは、パソコンのこん包単位に無線ICタグを張り付け、生産工場から配送センターまでの配送状況を追跡し、入出荷検品を効率化するシステムを 2008年後半に稼働させる。法人向けパソコンの約1割に当たる年間10万~15万台に張り付ける。ICタグはユーザー先で使い捨てにする。

 中核のパソコン生産拠点であるNECパーソナルプロダクツ米沢工場と、東京などの配送センターにゲート型リーダーを導入し、一括検品によって配送状況を把握する。他の配送センターにも順次展開し、全国展開を目指す。

 法人向けのパソコンはすべて、受注してから組み立てるBTO方式。従来からセル生産の中で、配送先などを印刷した出荷伝票を自動発行し、こん包に張り付けていた。今回、この伝票にICタグを張り付け、ICタグ対応プリンタを使ってICタグのIDと出荷伝票の情報をひも付ける。ICタグIDや商品の配送状況などは米沢工場で稼働するサーバーで一元管理する。

 ゲート型リーダーによる一括検品により、検品作業が効率化される。現在、米沢工場と配送センターでは1箱ずつバーコードを読み取って検品しており、手間とコストがかかっていた。顧客サービスの向上にも活用する。サーバーに集約した情報から、「生産中」「配送待ち」「出荷済み」といった詳細な進捗状況を顧客に提供する。

 投資コストは約5000万円。ICタグはISO18000-6タイプC(Gen 2)準拠のUHF帯製品を採用した。

 米沢工場に設置する出庫ゲートの情報を利用して、生産管理のさらなる効率化も目指す計画だ。トラックの遅れなどによる出荷場の滞留在庫の増減を調べて、セル生産の計画を30分単位で調整するといった対応である。