PR

Q: 自分がやりたいことと会社から求められることが年々乖離していきます。

 いろいろな仕事を大量に押し付けられ,専門的な仕事ができない。目標設定に掲げる大項目だけで10以上あった年はいままでにもたくさんあり,自分のやりたいことと会社が自分に求められることが年々乖離していくのを実感している。
(技術・PM/女性・35歳)

A: 将来どの方向に進むべきかを決定し,そこに向かって行動せよ

 30歳代なかばのエンジニアであれば,既にベテランの領域で,現場でもそれなりにリーダーシップが要求されるでしょう。会社の立場から見れば,様々な管理業務を要求するのは自然の流れです。

 私が日本IBMから転職したのは36歳でしたが,間違いなく30歳代なかばという年齢は,自分の将来のキャリアを考える重要な時期です。

 日本IBMでの最後の3年間は管理職でした。会社はもう完全に,私に管理職の道を期待していましたが,私はあえてボストン コンサルティング グループに転職して経営コンサルタントという専門職の道を選びました。将来,自分の腕で稼いで独立したかったからです。

 あなたも,そろそろ自分の将来の姿を目標設定して,それに対して行動する時期なのだと思います。

 とかく,経営者というものはぜいたくな要求をするもので,「何でもできるスーパーマン/ウーマンになってくれれば一番だ」とばかりに,社員にいろいろな要求をしてきます。一番問題なのは,専門的な仕事と管理的な仕事の両方に負荷がかかり,両方とも中途半端になってしまうことです。

将来のキャリアを真剣に考える
図●将来のキャリアを真剣に考える

 年々会社の求める方向と乖離を感じるのでしたら,あなたは上の図の専門職的なキャリアを暗黙のうちに志向しているのかもしれません。

 会社があなたに求めるているのは,プロジェクト・マネジャーの道なのでしょうか?それとも管理職の道なのでしょうか?もしプロジェクト・マネジャーになることを期待されているのでしたら,それなりの専門的なトレーニングが必要ですから,会社から教育・研修を受けているでしょうか?

 あなたとしては,自分が将来どの方向に進むべきかをそろそろ決定しておかなければ,いつまでも会社が求めるものと自分のやりたいことの乖離に悩むことになるでしょう。

 そして,自分の方向性を決めたら,そこに向かって行動しましょう。まずは会社との交渉,それに希望が持てなければ,転職をお勧めします。