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ジュピターショップチャンネルのCIOに相当する松場孝範・IT部長
ジュピターショップチャンネルのCIOに相当する松場孝範・IT部長

 テレビ通販最大手のジュピターショップチャンネル(東京・中央区)は2010~2011年に稼働予定の次期基幹システムの要件定義を進めている。2008年中にも内容を固める方針である。

 同社のCIO(最高情報責任者)に相当する松場孝範・IT部長は毎月1回、社内で開かれる「システム投資委員会」で経営幹部や利用部門の代表に対して、システム案件の中身を説明している。システムが提供できる機能や仕組みを、社内のほかの部門の人たちに正しく理解してもらうことを松場部長は自らの最も重要な仕事の1つと位置付けている。それだけに、例え話を交えながら分かりやすく説明することを心がけているという。

 24時間365日ノンストップで番組を放送するテレビ通販はシステム無しには成り立たない業態だ。同社の基幹システムには、コールセンターの受注システムやCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)システム、在庫管理システム、そして、物流システムなどがある。このほかに、テレビ番組の管理システムや放映システムなどもある。テレビ通販という日本ではまだ新しい小売り業態だけに、2005年12月に稼働した現行システムは自前で開発と運用をこなしてきた。

 だが、次期の基幹システムは「すべて自前でこなすわけにはいかなくなるかもしれない」と、松場部長は打ち明ける。成長が著しいテレビ通販市場をけん引するために、今後見込まれる規模と機能によっては部分的にアウトソーシングすることを視野に入れている。

 そのためにも、IT(情報技術)ベンダーには「新技術を提案する時にはその成熟度合いも明確にユーザーに示してほしい」と語る。次期システム像を見定めるために、新技術の実用度を正確に知ることが課題の1つだと松場部長は感じている。

Profile of CIO

◆経営トップとのコミュニケーションで大事にしていること
・基本的には、IT部門が各利用部門の仕組みの土台を作っているという自負を持っています。そのため、経営者や利用部門には内容やROI(投資対効果)を理解してもらうために、誠実かつ丁寧に、一生懸命説明します。その際、相手はITに詳しいとは限らないので、身近なものに例えて説明します

・経営方針や経営戦略との関連性について誤りがないかどうかを自分自身が確認する意味でも、相手には親身になって説明します

◆ITベンダーに対して強く要望したいこと、IT業界への不満など
・当社のビジネスを理解してくれて、ともにITのソリューションを考えてくれる姿勢を見せてほしいです

・新しい技術の提案は、その技術の成熟度合いを「研究段階」「試験段階」「試用段階」「実用段階」「バグが無い活用段階」といった具合に、今どの段階にあるのかまでをきっちりと的確に示してほしいです。そのうえで、当社に当てはめたら、どのような手順で使用できるのかを知りたいです

◆普段読んでいる新聞・雑誌
・日本経済新聞
・日経コンピュータなどのIT雑誌
・ゴルフ雑誌

◆お勧めの本
・お勧めはいっぱいあり過ぎて、一言では言えません。影響を受けたという意味では、以下の3人が挙げられます。

・藤沢周平。時代物になぞらえて、現代の男というか管理職の生きる道を絶妙かつ抑えた表現で表しています。清々しい文章です。好きな作品は『蝉しぐれ』(文藝春秋)、『よろずや平四郎活人剣』(文藝春秋)など

・開高健。私の高校の先輩です。混沌とした現代社会で、生きるエネルギーをわかせてくれます

・岸田秀。彼の唯幻論は論理が荒いと思うし、信じたくはないですが、真理の一面を突いているように思えます。高校・大学時代に衝撃を受けました

◆仕事に役立つお勧めのインターネットサイト
・各種検索サイト
・ITpro

◆情報収集のために参加している勉強会やセミナー・学会など
・定期的に参加しているものはありません。随時、ITベンダーの勉強会や事例紹介会、情報交換会などに参加しています

◆ストレス解消法
・深呼吸
・毎日のストレッチ
・休日のゴルフ
・野球やラグビーなどのスポーツ観戦
・読書
・グルメ