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From Russia with Love」より
May 23, 2008 Posted by Ben Nahorney

 恋愛ではバカな振る舞いをするものだ。恋人が見つかったときの高揚感は,人間が経験できる素晴らしい感情の一つだろう。しかし,この感情の高まりは,我々を注意散漫にもする。恋愛が最高潮に達すると,幸せのあまり理性や論理など簡単に吹き飛んでしまう。

 オンライン詐欺に身を投じる人々はこうしたことをよく理解している。偽のロマンスを持ちかける詐欺メールが何よりの証拠だ。このような「偽ロマンス」の詐欺メールは,獲物の信頼を少しずつ勝ち取るため,やり取りが数カ月にわたることもある。多くの場合,会うと見せかけてお金を無心する。最終的にデートが実現することはなく,お金だけが奪われてしまう。被害者に残されるのは,ただ心の痛みだ。

 幸運にも,ペテン師の多くはこの最終目的を達成できるほど巧妙ではなく,たいていは自分たちが偽物であるというボロを出す。もっとも,いくつかの兆候に注意しておけば,このような詐欺など簡単に避けられる。

 最近,ある出会い系サイトから1通の電子メールを受け取った。その中には,同サイトの女性会員が自分あてにメールを送ったと記されていた。これを目にした瞬間,筆者は会員勧誘を目的とした策略だと判断した。ただ,数カ月前に同サイトをアクセスし,サイト閲覧に必要な最小限のプロフィールを作成し,その後ほとんど放置していたことを徐々に思い出した。

 この電子メールの狙いが何であるのかは分からなかったが,興味が湧いてきた。この女性は,なぜ出会い系サイトに登録している大勢の会員から筆者を選んだのか。理想のパートナの髪型/目/体型を「不問」としたことで,偏見を持たない人物のように見られたのか。写真を掲載していなかったからミステリアスだと思ったのか。趣味のセクションで「上記すべて」の欄をチェックしていたせいか。明らかに,彼女は同サイトから私の個人的な情報を別の目的で抜き出していた。

 電子メールであまり詳しいことは触れておらず,送り主のプロフィールも見ることができなかった。彼女はこの出会い系サイトに簡単にアクセスできないと述べ,今後のメール交換用にとWebメールのアドレスを知らせてきた。これは出会い系サイトで純粋に出会いを求めている人にとっては危険なサインだ。出会い系サイトの中では,ほかの会員との安全なやり取りが可能で,個人情報は共有設定しない限り保護される。

 筆者は,とりあえずWebメール・アカウントを作成し(こうすれば匿名性も手軽に確保できる),相手にメールを送った。すると翌朝,写真付きの長い返信が届いた。