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小林 信次
マークアップ・エンジニア。茨城県出身。1980年生まれ。専修大学経営学部卒業後,1年弱のニート生活を経て,販売代理店の営業職を経験後,有限会社アイエイトワンに入社。主に,Webディレクション,マークアップを務めるかたわら,講師活動・執筆活動を行う。allWebクリエイター塾ではCSS講習の講師。著書に「XHTML&CSSデザイン |基本原則,これだけ。」(共著,MdN発行)がある。

 先ほどWeb制作ツール「Dreamweaver」で検索機能を使っていたら,検索結果をXMLファイルとして出力できることに気がつきました(図1)。


図1●Dreamweaverで検索した結果をXMLファイルとして出力するアイコン

 ちょうど,出力結果を他の方と共有したかった都合があったので,XSLTとCSSを使って,見やすいように整えたりしました。今後も同じような必要に迫られたとき,活用したいなあと思いました。

 で,そんなことをしながら,ふと「やっぱりXMLってすごいよね」と思ったわけです。DreamweaverなどのアプリそのものもXMLで作られているわけですし,アプリ開発とまではいかなくとも,僕はマークアップを主要業務とする人であるわけですから,(X)HTMLがどうのこうのと言う前に,XMLを理解してしまえば,何かと強みになるような気がしているのです。

 Webデザイン(というかWebサイト制作)という局面からXMLを考えて見ても,たくさんメリットがあります。ここでは二つを紹介しておきましょう。

1. メタデータなど(X)HTML周りの技術が理解しやすくなる
 普段メタデータと言うと,RDFとかRSSとかFOAFなどのキーワードで語られることが多いアレのことです。ざっくりと言ってしまえば,そのデータがどんなデータなのか?というのを簡単に説明しているものとなります。昨今(というかちょっと前の)ブログブームの際に,RSSが世に認められるようになり,一気に普及したと言えるでしょう。

 では,このRSSのことを勉強しよう!とGoogleなどで調べてみると,RSSはXMLらしいということまでは簡単にわかるのですが,XML自体を全く理解していないと非常に多くのクエスチョンマークが頭にともります。W3Cによって,現在制定が進んでいるXHTML 2.0やHTML 5ですが,XHTML 2.0はもちろんのこと,HTML 5もXML形式での記述が可能です。それを考えると,今後登場してくるあらゆる技術やサービスもXML形式となることが予想されますので,XMLを理解しておくことは強みとなるはずです。

2. 品質をチェックできる
 (X)HTMLのバリデータとしてはW3Cが提供する「The W3C Markup Validation Service」などが有名です。しかし,(X)HTMLは仕様自体がとてもあいまいなものですから(例えば,通常の文章もリード文も同じp要素でマークアップできてしまうなど),納入時の品質チェックは別途人間の目による作業をしなければなりません。

 その点,XMLでは,XML Schemaという仕様が用意されています。SGMLの時代には,DTDという規則が定義されていて,(X)HTMLを記述する際には,DOCTYPE宣言で利用するDTDを宣言していました。XMLでも同じようにXML Schemaを利用することで,約束事を決定できます。XML Schemaは,DTDでは実現できなかった,データ型の厳密な定義(数値なのか,文字列なのかなど)や名前空間を利用できるようになっており,より厳格なルールを設定できるのです。

 実際に行おうとすると,とても大変なことにはなるでしょうが,XHTMLとXML Schemaを利用することで,Webサイトごとに個別のルールを設定できるようになるわけです(例えば,class=”number”というクラス属性が設定されている要素は数値しか持つことができないなど)。近い将来,各種ツールが発展していけば,オリジナルXML Schemaを介してのバリデートなんかも普通になって行くかもしれませんね。

 そんなこんなで,「XMLマスター」について調べてみると,「XMLマスター:ベーシック」というのが,どうも僕が考えている知識を持っている人の資格のように思います。よし,これを取得しようと思うのですが,XMLマスター:ベーシックの試験内容を見たら,結構すごいですね。これ。

 うーむ。でもすごく必要な気がしてきた!!