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クラステクノロジーが今年1月から発売している生産管理ソフト「ECObjects」は、SOA(サービス指向アーキテクチャ)に基づいた製品だ。日本IBMなどパートナー企業が相次いで販売体制を強化している。

 「ECObjectsの最大の特長は、ユーザー企業がパッケージを丸ごと購入しなくても済むこと。ニーズに応じて必要な機能を選択すればいいので、コストパフォーマンスが向上する」。こう自信を示すのが、クラステクノロジーの四倉幹夫社長だ。

500種類のサービスで構成

 ECObjectsは、「定期発注の場合の受注入力」「出荷実績入力」といった500種類以上の機能で構成する(図1)。

図1●SOA化した生産管理パッケージの「ECObjects」の操作画面
図1●SOA化した生産管理パッケージの「ECObjects」の操作画面
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 一つずつの機能は、サービスとして提供。これらの中から、ユーザー企業は見込み生産や個別受注生産など自社の生産形態によって必要なサービスだけを選択し、利用できる(図2)。

図2●ECObjectsのメリットと課題
図2●ECObjectsのメリットと課題
ECObjectsは、生産管理の業務を構成する単位ごとにサービスを定義し、アプリケーションを再開発した
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 SOAに基づくようにしたことで、機能同士を、Webサービスの技術で連携させることが可能となった。Webサービスを利用できるシステムであれば、他社製の業務パッケージや独自開発したシステムとも連携できるわけだ。

 SOAの考え方に基づき、実際にサービスを動作させるミドルウエアには、標準技術を利用しているものを用いる。具体的には、Webアプリケーションサーバーの「IBM WebSphere Application Server」「Oracle Application Server」と、データベースソフトの「IBM DB2 UDB」「Oracle Database」などである。