
「最近の景気後退で、特に製造業はIT投資を絞っている」。日本総研ソリューションズ名古屋支社で、ERP(統合基幹業務システム)商談を指揮する銅伝由香支社長は語る。
だが「逆風でも、狙うべき顧客や商談テーマはある」ときっぱり。一例がグローバル化を急ぐユーザー企業の案件だ。「自社開発ではなくERPパッケージを検討する企業が増えている」。
銅伝支社長は、経営層に接近し関係強化を図る営業手法に注力しており、こうしたトップアプローチは不況期の商談に有効だという。「経営層になら、不況期でも『景気回復時に何に投資すべきか」という長期計画を提案できる」と銅伝支社長は力を込める。