プロジェクト・マネージャ（PM）は多くの人と話をします。メンバーに作業指示や顧客との交渉、会社の上層部へのプロジェクト進捗説明といった具合です。ここで気をつけたいのは、言葉以上に顔は雄弁だということです。自信のない表情や困った表情は、相手に「不安」や「不信」を抱かせます。私はPMを指導する立場ですが、表情についてあまりを気にしない人が多いことに驚きます。
自分の表情だけではなく、相手の表情も気にかける必要があります。うまくプロジェクトを進める上で欠かせない、貴重な情報が読み取れるからです。例えば言葉ではOKと言っていても、納得感のない表情や不満な表情をしているのがその典型例です。PMとしてプロジェクトをスムーズに進めるには、本当の気持ちを把握する必要があるのです。PMの仕事がうまくいくキーワードは顔。「か」にはPMとしてぜひ意識したいフレーズを選びました。
図●顔（相手・自分）は心を映す！
芦屋 広太（あしや こうた）
システムアナリスト/IT教育コンサルタント。SE、PM、システムアナリストとしてシステム開発・システム統合などを経験。この過程で調査・分析した内容を「ヒューマンスキル教育」としてモデル化。現場での教育、雑誌・書籍の発表、セミナー・研修に利用する。
