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 今回から,3回にわたって,【画面編】と題して,画面に関する外部設計書の書き方のコツを解説していきます。

 画面に関する工程成果物の定義は各社でさまざまですが,発注者ビュー検討会では,次の6つを,画面に関する工程成果物として定義しました。【画面編】でも,これらの工程成果物を扱います。

(1)画面一覧:システムで利用する画面の一覧表。
(2)画面遷移:アプリケーションを実現する画面の流れを表したドキュメント。表示される画面とその画面の順序関係,画面から画面への遷移を起こすきっかけとなるイベント,条件分岐がある場合はその条件と条件に対応する分岐遷移を記述する(次回に詳しく説明します)。
(3)画面レイアウト:発注者が実際に操作する個々の画面の設計図。画面の構成や個々の部品など,画面上に何が表されているのかを示すだけでなく,画面の操作やその操作によってどんな処理が発生するかを記述する。
(4)画面遷移・レイアウト共通ルール:画面レイアウトと画面遷移についての共通ルールを記述したドキュメント。
(5)入出力項目:画面に入出力する各項目の入出力の外部仕様(ケタ数やデータ型,全角/半角,入力制約,初期表示など)を表の形にまとめたドキュメント。
(6)アクション明細:画面単位にボタンを押すなどのそれぞれのイベントに対して発生するアクションの動作を説明したドキュメント。

 今回はこのうち,「画面レイアウト」を作成するポイントを解説します。

デザインだけではなく操作手順も記述する

 「画面レイアウト」という言葉だけを聞くと,画面デザインのことをまず思い浮かべるかもしれませんが,この工程成果物には,デザイン以外にもボタンを押したときの動作やその画面の操作に必要な情報や手順も記述します。図1に,画面レイアウトの記述例を示します。

図1●画面レイアウトの記述例
図1●画面レイアウトの記述例
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 図に示すように,画面レイアウトは,次のような要素で構成されています。

(1)書誌情報:プロジェクトの名称や作成者,その設計書の概要を記述します。
(2)レイアウト図:実際のレイアウトを記述します。完成を模した画面の画像を貼り付ける場合と,矩形でレイアウトを記述する場合があります。
(3)使用する部品:画面に配置する画面部品について,識別ID,ラベル(画面に表示されるときの名称),画面部品の種類(ボタンやテキストボックスなど),表示範囲(桁数やテーブルのカラム幅など),画面部品の説明(画面部品の役割)を記述します。
(4)操作手順:レイアウト図で記述された画面について,操作の手順を記述します。