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 データベース理論の入門書。データベースの基礎,データベースの種類,データベース言語(SQL),論理データベース,物理データベース,レコードの検索方法,データベース管理システム,法的保護とセキュリティ,データベースのトピックという9章から成る。現在主流のリレーショナル・データベースだけでなく,階層型,ネットワーク型,オブジェクト指向データベース, XML データベースなどに目配りしている。モデリング,インデックス,トランザクションといった話題も含まれる。9章「データベースのトピック」では,ビジネス・インテリジェンス,グリッド,インメモリー・データベースといった,新しい話題にも触れている。

 全体として,データベースについての知識をバランスよく得られる。実際にデータベースの使い方を覚えるには,リレーショナル・データベース管理システムの操作法の解説書を見ながら,何度も操作してみる必要がある。そのとき,この本で解説されている基本的な事柄を理解しておくと,よりスムーズに学習できるだろう。やや高めの価格設定が気になるが入門書としてお薦めの一冊だ。

データベース

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島田 達巳監修
國友 義久/小田 圭二著
日科技連出版社発行
3990円(税込)