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【問題】
 Hyper-V機能を使用してサーバーを統合したいと思います。どのオペレーティングシステムを使用するべきですか。
A. Windows Server 2008 Standard
B. Windows Server 2008 Standard x64
C. Windows Server 2008 Enterprise
D. Windows Server 2008 Enterprise x64

正解:B,D

この問題と解説は『MCAスキルチェック重点攻略 プラットフォーム(M10-201対応)』(日経BPソフトプレス 発行)から抜粋したものです。

【ポイント解説】

Virtual Server 2005 R2 SP1でのOSのサポート

 Virtual Server 2005 R2 SP1では,ホストOSおよびゲストOSでさまざまなOSをサポートしています。ゲストOSとしては,32ビット版のOSがサポートされていますが,64ビット版のゲストOSはサポートされていません。Virtual Server 2005 R2 SP1で主にサポートしているOSを表12に示します。

表12●Virtual Server 2005 R2 SP1でサポートしているOS
ホストOS ゲストOS
Windows Server 2003 Standard Edition Windows NT Server 4.0 Service Pack 6a
Windows Server 2003 Standard x64 Edition Windows 2000 Server(Datacenter Editionを除く)
Windows Server 2003 Enterprise Edition Windows Server 2003(Datacenter Editionを除く)
Windows Server 2003 Enterprise x64 Edition Windows Server 2008(Datacenterを除く)
Windows Server 2003 Datacenter Edition Windows XP Service Pack 2
Windows Server 2003 Datacenter x64 Edition Windows Vista
Windows Server 2008
Windows XP Professional Service Pack 2以降(実稼働環境を除く)

Virtual PCとVirtual Serverの違い

 Virtual PCとVirtual Serverは類似する仮想化テクノロジです。そのため,Virtual PCで作成した仮想イメージは,Virtual Serverでも利用できます。

 Virtual PCとVirtual Serverの主な違いは,その実行方法です。Virtual PCはホストOSのアプリケーションとして実行され,Virtual ServerはホストOSのサービスとして実行されます。Virtual Serverはサーバーの仮想環境を考慮して設計されているため,ホストOSの起動時にゲストOSを起動したり,クラスタ環境を構築したりできます。

Hyper-V

 Hyper-Vは,Windows Server 2008から追加された,ハイパーバイザ型のサーバー仮想化テクノロジです。ハイパーバイザとは,ハードウェアとゲストOSの中間に位置し,ハードウェアを仮想化するための抽象化レイヤのことです。また,Hyper-Vでは,ハードウェアリソースを最大限活用できるように,Intel Virtualization Technology(IntelVT)やAMD Virtualization(AMD-V)などのCPUに搭載されている仮想化を支援する機能を使用して仮想マシンを管理します。

 Hyper-Vでは,ハードウェアを仮想化する抽象化レイヤを使用しますが,抽象化レイヤだけではハードウェアの管理が困難になるため,ゲストOSの1つに管理用のOSが必要になります(図12を参照)。この管理用のOSを含む部分を親パーティションといいます。なお,親パーティションのOSには,Hyper-V対応のWindows Server 2008が必要です。

 実際にサーバーアプリケーションやサービスを提供するゲストOSは,親パーティション以外の子パーティションと呼ばれる部分にインストールします。子パーティションは,必要に応じて複数作成できます。

図12●Hyper-V
図12●Hyper-V

■変更履歴
元となる書籍を出版した時点ではWindows Server 2008 Standard x64はHyper-Vへの対応が未定だったため,公開当初はDの「Windows Server 2008 Enterprise x64」のみを正解としていました。ですが,正式リリース時点では,Windows Server 2008 Standard x64」でもHyper-Vの利用が可能です。このため,BとDの両方を選んだ場合に正解となるように修正しました。ご迷惑をおかけしました。[2008/10/22 16:30]