Take1:Gates氏と人気コメディアンによるCM放映が始まる
米Microsoft共同創設者Bill Gates氏とコメディアンJerry Seinfeld氏の共演した初のテレビ・コマーシャル(CM)が2008年9月4日(米国時間)の夜に放映され,賛否両論を呼んだ。ただし,筆者は悪くなかったと思う。それに,まだシリーズ第1作なので,もっと過激な内容を期待する人は今後放映される続きを待とう。
今回は,CMに登場したSeinfeld氏とGates氏について書く。CMでは米Appleの比較広告に登場した人物「I'm a Mac」(「僕はMac」)を表に出さず,時間をかけて痛めつけるつもりらしい(攻撃的な面に関する議論はさておき,この件については思い当たっただろう)。
このCMを見逃した人も(アメリカン・フットボール・チーム「ニューヨーク・ジャイアンツ」の試合中継で流されたCMではなかったので,見逃したはずだ),YouTubeで見ることができる。
Take2:MicrosoftのテレビCMは広告キャンペーンの幕開け
筆者のもとには,Seinfeld氏とGates氏のテレビCMに言及して「MicrosoftはこのCMに3億ドルもかけたというのか」と尋ねるメールが山のように届いた。焦っては駄目だ。今回のテレビCMは一大広告キャンペーンの幕開けに過ぎず,これだけで終わらない。確かにテレビCMは金がかかるが,Seinfeld氏とGates氏はこれから何度も登場するだろう。それに実際のところ,Appleのばらまく騒音を静められるなら,現時点ではどのようなやり方でも受け入れられる。
Microsoft幹部のBill Veghte氏は放送当日,社員あてのメールでこのCMを消費者の注意を引きつけるための軽いジョーク「アイスブレイカー」であるとした。「広告キャンペーンは,消費者へのWindows露出方法を改善する目的で行う大きな投資だ。この目的を達成するため,消費者がWindowsと触れるあらゆる場面の改善を図る。例えば,Windowsブランドを伝える当社の広告,オンラインの情報源でWindows製品を紹介する方法,小売店の店先でWindowsを展示し試用してもらうやり方などを見直し,Windows製品全体で生活のすべてをカバーしていることなどをうまく表現したい」(Veghte氏のメール)。