【問題1】
国内における年間の携帯電話販売台数は何台でしょうか(1つ選択)。
【選択肢】 | 正解 | ||||||||
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正解は選択肢Bです。
ガートナージャパンによると,2007年(1~12月)の携帯電話販売台数は5234万2300台(関連記事)。2006年の4726万4700台から1割以上の伸びを見せています。過去3年連続して増え,2007年に初めて5000万台の大台を突破しました。しかし2008年以降,販売台数は少しずつ減少していく可能性が高いと予想されています。というのも,2007年後半に携帯電話事業者が「分離プラン」を導入したことで,ユーザーの携帯端末の買い替えサイクルが長期化しつつあるからです。
分離プランとは,コスト負担の透明性やユーザー間の公平性を高めるため,通信料金と端末価格の内訳を明確化した料金プランのことです。以前は,携帯電話事業者が販売奨励金を投入することで端末を極端に安く販売し,代わりに割高な通信料金を設定する販売手法が一般的でした。これに対して総務省は,透明性を高めるために分離プランの導入を携帯電話事業者に求めました。この結果,「1円端末」などは鳴りを潜め,現在は2年間の継続利用を条件に端末代金を実質無料にするといった販売手法が中心になっています。
こうした携帯電話販売台数の減少予測は,国内端末メーカーに少なからぬ影響を与えています。一部の携帯電話メーカーの事業撤退が始まったのです。2008年1月に三洋電機が携帯電話事業を京セラに売却することに最終合意し(関連記事),2008年3月には三菱電機が携帯電話端末事業から撤退すると発表しました(関連記事)。