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EMCジャパン 代表取締役社長 諸星 俊男氏
EMCジャパン
代表取締役社長
諸星 俊男氏

 EMCは、ストレージ専業ベンダーから、情報インフラストラクチャの総合ベンダーに生まれ変わった。2007年度の売上高132億3000万ドルの構成比では、ソフトウエア(40%)およびサービス(16%)で56%を占める。それは、エンタープライズストレージなどのシステムの売上高(44%)を上回る。なお、2000年度の売上高はシステムが74%、ソフトウエア16%、サービス10%だった。

 現在、EMCが掲げる情報インフラストラクチャ戦略の柱は4つ。情報の「活用」「最適化」「保護」「保存」である。つまり、情報へのアクセスを阻害する要因や、情報の損失といったリスクを取り除き、顧客の企業資産である情報の価値を最大限に引き出すことを意味する。同時に、コストを最適化する情報管理手法を提供する。

 それらの背景には、世界中で加速する4つの大きな課題がある。(1)情報量の増加の管理、(2)リスクの管理、(3)効率の良い管理、(4)新たな価値の創出、である。このそれぞれについてEMCは、全体最適をキーワードに解決策を用意している。

情報量の増加は飛躍的で天文学的な数字に達する

 まず、第1の課題、情報量の増加の管理について。ある調査結果では、複製情報の氾濫などにより、地球上の情報量は、2011年に2006年の10倍、2ゼッタバイト(1ゼッタは1テラの10億倍)という天文学的な数字に達するという。データの増加はストレージの乱立といったインフラの複雑化を招いている。情報の整理・分類とともに、適切なサービスレベルに基づいたインフラの階層化が必要だ。EMCは、COBITやITILを活用した情報インフラの全体最適化を支援している。TCO削減、ハードウエアの電力効率の向上に貢献するテーマだ。

 第2の課題はリスクの管理。企業には、長期保存の必要性がある情報が存在する。法令に基づき保存やアクセス制御が求められる種類の情報、訴訟や説明責任の観点から長期保存が必要なものだ。情報セキュリティ対策には、直接的・間接的と2種類あり、従来はVPNやファイアウオール、IDS/IPS、エンドポイント保護など防御線の構築・保護という間接的な対策が主流だった。

 それに加えて、EMCでは、情報の管理と保護を目標とする、直接的な情報中心型セキュリティ対策を提供している。

 買収したRSA社が開発する高度な利用者識別技術、アクセス管理、データの暗号化などのソリューションに、EMCのストレージおよびソフトウエアを組み合わせ、全体最適化された強固なセキュリティプラットフォームの構築を支援している。

 第3の課題は、管理における効率性の追求である。現在、多くの企業のITシステムでは、システム間におけるリソース共有が行われていない。異なった業務目的に応じて、各SIerが独自の技術を用いてシステム構築を進めたため、運用管理においてもシステムごとに別々のスキルが求められる。この複雑なIT環境を、統一したサービスレベルに基づき、全体最適の視点で運用管理できるのが、EMCの仮想化技術である。

 2003年に買収したVMware社のソリューションによって、ファイルおよびサーバー、ブロック・ストレージの仮想化を実現。各種管理ツールにより、アプリケーションの依存性マッピングから、インシデント管理検出とモデル化、そしてストレージ・リソース管理まで、あらゆるサービスレイヤーにおける管理とリソースの統合を支援する。

 最後の課題は、新たな価値の創出だ。第1の課題で指摘した膨大な情報の中に、重要情報が埋もれたままになっている。情報共有が難しい理由はまず、社内データの80%が、メールや画像などの非構造データであり、すぐに検索できないためだ。

 また、従来業務最適化を部門単位で行ってきたため、他部門からの要請に対応できていない。ノウハウが人に偏在している点も情報共有を妨げている。とはいえ、第2の課題で示したように、コンプライアンス上情報の適切な仕分けと保存・保管が必須だ。

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情報インフラを全体最適化するコンサルティングサービスを提供

 そこで、EMCでは重要度に応じて情報をいくつかのクラスに分けた上で、ネットワーク、サーバー、ストレージの各階層、そして事業継続のためのバックアップ体制などを統合した情報インフラを作るためのコンサルティングサービスをお客様に提供している。このインフラの全体最適化こそが、EMCの目指す方向であって、弊社がお客様に提供できる価値だと思っている。EMCでは、トータルな情報インフラストラクチャ戦略により、2003年以降成長路線を継続している。

 今後も、研究開発および、買収企業の統合、戦略的パートナーシップによって企業価値の向上に取り組んでいく。