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ハードウエアによるブート初期段階

 パソコンの電源を入れてからWindowsが起動するまでには,当然ながらハードウエアとソフトウエア(ブート関連プログラムとOS)が一致協力して起動処理を進める。これには大きく分けて3つの段階がある。

 (1)もっぱらハードウエアとBIOS(Basic Input/Output System)が主役の初期段階,(2)HDD上にインストールされたブート関連プログラムがPC/AT互換機共通の手順でブート・プロセスを進める中間段階,(3)OS固有の手順でシステム・ソフトウエアを起動していく最終段階――である。順を追って説明する。

 まず,パソコンの電源をオンにすると,マザーボード上のROM(読み出し専用メモリー)に書き込まれたBIOSが起動する(図2)。BIOSは,OSが自立的にブートし始めるまでの前処理を受け持っている。BIOSが最初に実行する処理は「POST(Power-On Self-Test)」と呼ばれる。マザーボード上のメモリー容量や入出力装置をチェックしたり,拡張ボード(周辺機器)のBIOSを起動したりする。ディスプレイでもこの処理の進行具合を確認できるはずだ。

図2●ブート・プロセスの初期段階の流れ<br>MBRを実行する段階から,OSによる自立起動プロセスが始まる。
図2●ブート・プロセスの初期段階の流れ
MBRを実行する段階から,OSによる自立起動プロセスが始まる。
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 この段階でトラブルが起こることは少ないが,もしBIOSがエラーを検知すると,「ハードウエアに問題あり」といったメッセージとともにブート・プロセスは停止する。この場合,PCメーカーに問い合わせる必要があるかもしれない。

 POSTが成功すると,次にBIOSは「起動ディスクの発見」を試みる。どのような順番でドライブを参照するのかは,BIOSの初期設定で決まるが,一般的にはフロッピ・ディスク装置(FDD),HDD,CD-ROMドライブの順番でスキャンしていくことが多い。今回は,HDDから起動する場合を想定して説明する。