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 大手ソリューションプロバイダが相次いで、大型データセンターの新設を急いでいる。伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、東京都・文京区で面積5800平方メートルのデータセンターを今年10月に稼働させる。データセンター事業専門のソフトバンクIDCも同じ時期に、70億円を投じて8000平方メートルのデータセンターを新設する。

今後4年は平均2けた成長

 11月以降もデータセンターの建設ラッシュは止まらない。富士通や日立製作所、シーイーシー、NTTコムウェア、ITホールディングス、松下電工インフォメーションシステムズが、データセンターを新設したり、既存のデータセンターを増床したりする()。

表●データセンター事業者が運営する主なデータセンターの概要
表●データセンター事業者が運営する主なデータセンターの概要
2008年7月以降、首都圏・大阪地区を中心に新設・増床するデータセンターを掲載した
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 このためにシーイーシーは90億円を投じるという。富士通や日立製作所は、投資額を公表しないが、100億円を超えるものとみられる。

 いずれの企業も巨額を投じて、“次世代”をうたう。「新しいデータセンターには最新のIT機器や設備を導入し、先進的なシステムインフラを構築する」(CTCの唐木眞データセンター事業グループDC事業企画室事業開発部長)。

 調査会社のIDCジャパンによれば、2007年における国内のデータセンター市場の規模は、前年比14.3%増の6776億円である。2007年から2011年の間でも、年平均で13.0%の2けた成長を見込んでいる。

 「システム運用の外部委託を進めるユーザー企業が着実に増えており、データセンター需要は当面好調だろう」。IDCジャパンの伊藤未明ITサービスリサーチマネージャーは述べる。

 今年7月から東京都・千代田区に新しいデータセンターを稼働させた大塚商会は、うれしい悲鳴を上げる。「稼働直後から、多くのユーザー企業のシステム運用業務を引き受けている」(大塚商会の小泉博マーケティング本部Eビジネスプロモーション課長)。同社は年内にも、東京都・千代田区のデータセンターの面積を現在の1.5倍に増床する。

後編に続く