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マネックスグループの兼子公範CIO IT企画室長

 オンライン証券会社大手・マネックスグループのCIO(最高情報責任者)を務めるのは兼子公範氏。事業会社であるマネックス証券取締役も兼任している。マネックスグループは、1999年設立の日興ビーンズ証券と、同年設立のマネックス証券が2005年に合併して今に至っている。兼子CIOはもともとは日興ビーンズ証券の一員としてキャリアを積んできた。

 1989年に旧日興証券に入社後、システム畑を歩み、株式の注文システムなどの開発に従事した。しかし企業統合の余波で担当していた業務が無くなってしまい、一時は転職を真剣に考えた時期もあったという。そんな矢先の1999年、営業企画部へ異動しオンライン証券会社の日興ビーンズ証券を設立するプロジェクトの一員に抜てきされた。検討開始からわずか5カ月で事業スタートという突貫工事で、毎日午前2~3時まで働くほどの激務だった。サービス開始日の同年10月1日には午前5時までバグの修正のため会社に残っていた。それでも「精鋭ぞろいの上司や同僚に引っ張られるうちに、仕事の面白さにのめりこんでいった。普通のサラリーマンではなかなか歩けない道を歩んでいるとの満足感に包まれた」(兼子CIO)と当時を振り返る。

 このプロジェクトでは仕事への姿勢の大切さを学んだという。「指示されて取り組むのではなく、自ら率先して計画を立ててプロジェクトにかかわっていくと、地味な仕事でも大きなやりがいを得られる」(兼子CIO)と強く実感した。

 この思いを次代に伝えることが、兼子CIOの現在の目標の1つだ。たとえば、老朽化したパソコンを20台入れ替える業務を担当する若手社員が「指示された以上は一生懸命やります」と話しているのを見かけると、兼子CIOは「入れ替えスケジュールを自分で計画してごらん」とアドバイスした。その若手社員は自らスケジュールを立て、さらに業務の進め方の工夫などをレポートにまとめて兼子CIOに提出するなど、積極的な姿勢を見せてくれた。

 兼子CIO自らも、自社のウェブサイトなどで使い勝手の良くないところを見つけると、10日と待たず改善させる。こうした姿勢を示してきた結果、「現状に満足せず、常に変えていこうという姿勢を持つ部下が多く集まっている」と満足している。

Profile of CIO

◆普段読んでいる新聞・雑誌
・日本経済新聞、日経産業新聞、日経ヴェリタス、日経コンピュータ、日経情報ストラテジー、日経NETWORKなど

◆情報収集のために参加している勉強会やセミナー、学会など
・ITベンダーの技術セミナーにはよく顔を出します。ITベンダー5社くらいの研究所を訪問し、研究者と情報交換をしています。研究している要素技術をいくつか組み合わせると、新しいビジネスのアイデアが生まれることがあるからです

◆ストレス解消法
・バイクに乗ってふらっと出かけ、たどり着いた場所の景色を楽しんでいます

・落語。明治大学落語研究会出身の口座管理部長にチケットを調達してもらい、よく寄席を見に行っています