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 会議の問題点として「多過ぎる」「長過ぎる」ことがよく指摘されるが,本当の課題はこうした会議過剰にあるのだろうか。本書は会議の不毛さゆえに親会社から管理能力を問われて進退の危機に立つ経営者が,有能なファシリテーターの支援を得て会議を改善していくという架空のストーリーから,「良い会議」のあり方を考察する。

 著者自身と見られるファシリテーターは「会議が退屈なのは長いからではなく,ドラマと構造が欠如しているから」と説く。それぞれ目的が異なる日・週・月次の会議を構造的に組み合わせ,メンバーの意見の対立を促進し,ドラマを生むことで,会議がやりがいのあるものになると示唆する。

もしもハリウッド監督が会議を仕切ったら?

もしもハリウッド監督が会議を仕切ったら?
パトリック・レンシオーニ著
門田 美鈴訳
東洋経済新報社発行
1680円(税込)