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アカウントの一括インポート/エクスポートが可能

 アカウント・データをエクスポートしたり,インポートできることもADNMの大きな特徴である。エクスポート/インポート可能なファイル形式としては,タブ区切り形式のテキスト・ファイルと,Microsoft Excel形式のいずれかを選べる。いずれも使い慣れたファイル形式なので,とても扱いやすい。これらのデータを実際にエクスポートしたりインポートしたりする作業は,画面左上の「File」メニューから実行する(図11)。

図11●Fileメニューからデータのインポートやエクスポートができる
図11●Fileメニューからデータのインポートやエクスポートができる
なお,エクスポートは単一のアカウントのみエクスポートするか,すべてのアカウントについて行うかを設定できるようになっている。範囲指定も可能だ。

 こうしたアカウントの一括インポート/エクスポートをするために,csvdeやldifdeといったコマンド・ライン・ツールを使う必要があった。だが,ADNMを使えば,通常のファイルの読み込みや書き出しと同じ要領で,メニューから選びながら簡単に実行できる。

 なお,ADNMで頻繁に使いそうな操作は,画面上部のツールバーのアイコンからも実行できる(図12)。この図11に示した丸数字の順に可能な操作を説明すると,左から
(1) 特定のサーバーへのログオンとログオフ(トグルボタン)
(2) (複数のドメインがある場合の)別ドメインの登録や削除
(3) 表示情報の更新
(4) 選択した行データのクリップボードへのコピー
(5) 表示データの絞り込み(フィルター)
(6) 複数のユーザー・アカウント,およびコンピュータ・アカウントの一括作成
(7) 表計算ファイルへのデータのエクスポート,およびデータのインポート
(8) 新規ユーザー・アカウントの作成
(9) 新規コンピュータ・アカウントの作成
(10) 新規の"OU" (Organization Unit)の作成
などとなっている。このうち(6)のアカウント一括作成は,たとえば通し番号がついたユーザー・アカウントやコンピュータ・アカウントを作成する際に使用する。

図12●ツールバー・アイコンの例
図12●ツールバー・アイコンの例
この画面は「Users」タブを選択した際に表示されるもの。「Computer」タブを選択した場合は,リモート・シャットダウンなど,いくつかのコマンド・アイコンが追加表示される。

 ADNMは,このようにActive Directoryの情報表示やアカウント管理には便利なツールだが,いくつかの課題もある。新しいグループを作成したり,既存のグループを削除する機能があれば非常に便利なのだが,残念ながらこの機能が見あたらない。そのほか,ヘルプが今ひとつ充実していないので,操作項目については,あちこち探し回る必要があるかもしれない(不思議なことに,画面上部の「Help」メニューをクリックしてもなにも表示されない。インストールフォルダの中にHelpサブフォルダがあり,この中にはhtml形式のヘルプ・コンテンツが入っているが,あまり詳しくない)。とはいえ,Active Directoryを管理するユーザーであれば,どのような管理項目があるかについては熟知していると思われるので,このADNMは,どちらかと言えば,中級以上のユーザーにお薦めのツールといえよう。