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 クラウドには,パソコンだけでなく様々なデバイスからアクセスできる。高度なアプリケーション実行環境を備える米Appleの「iPhone」や,Googleが開発中の「Android」のようなスマートフォンがその代表例だ(写真3)。

写真3●デバイスの多様化は進み,クラウドへの間口は広まっている
写真3●デバイスの多様化は進み,クラウドへの間口は広まっている
写真はiPhone(左)とEee PC。

 Appleは2008年6月,既存のメール・サービス「.mac」を「MobileMe」と改称すると共に,MobileMeが「クラウドのアプリケーションである」とアピールした。MobileMeは,MicrosoftのExchange Serverに相当する機能を持ち,パソコンだけでなくiPhoneから全機能が利用できる。iPhoneはパソコン用ブラウザと同等の機能を備える「Safari」を搭載する一方,「Google Maps」などのネットワーク・サービスは,Webブラウザを介さずに専用アプリケーションから使用できる。

 iPhoneのローカル・アプリケーションは,ネット上にある「App Store」からダウンロードする。Androidに関しても同様に,ネット上でAndroid用アプリケーションを配信する仕組みが登場する予定である。

 「Eee PC」の登場で人気に火が付いた超小型PCも,iPhoneと同じ流れにある。プロセッサやHDDなどの仕様を必要最小限に抑え,クラウド上で稼働するアプリケーションを使うことが前提となっている。

 米国では2006年に「Chumby」という名のLinuxベースのネットワーク機能搭載置き時計が発売された。インターネット・ラジオのようなコンテンツや,ガジェット(HTMLベースのミニ・アプリケーション)を表示できる。「Xbox 360」「PLAYSTATION 3」「Wii」のようなゲーム機も,標準でネットワーク機能を備えており,家庭内でのクラウドのクライアントとして,使われるようになる可能性を秘めている。