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画面1●オンライン・ソリューション・コンフィギュレーターで料金を試算してみる
画面1●オンライン・ソリューション・コンフィギュレーターで料金を試算してみる
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 SAP ERPの特徴は,“柔軟さ”である。膨大にあるパラメータの設定次第で,あらゆる業種,あらゆる業務,あらゆる規模のシステムを構築することができる。しかし,その柔軟さ故に,必要な機能を選ぶのに苦労したり,コンサルティングを受けなければ見積もりも出なかったりするという問題があった。これが,中堅企業がSAPを導入しようとしたときの障壁となることが多かった。

 ITpro EXPO AWARD 特別賞に選ばれた「SAP ERP Business All-in-One fast-start program オンライン・ソリューション・コンフィギュレーター」は,この障壁を解消するために,SAPジャパンが用意したオンラインで使えるツールである。SAPに限らず,一般に分かりにくいとされているERPの見積もりを,誰でも簡単に算出できる点が評価されて,今回の受賞となった。Webサイトから誰でも無償で利用できる。2008年7月に発表し,9月にリリースした。

 ポイントは3つ。

 一つ目は,見積もりの簡便さだ。画面上で「業種」を選択し,「従業員数」「ライセンス数」を入力すると,推奨されるモジュールと導入に必要な金額が表示される。例えば「組立製造業」で「従業員数:500」「ユーザー数:25」と入力すると,財務会計やサービス管理など29個の機能が選択され,見積もりは「3418万4600円」である(画面)。ユーザー数を変更したり,利用する機能のチェックを増減させたりして様々なパターンを試すことができる。画面はAjaxで動作しているので,一度ログインすると画面遷移が無い。ストレス無く,様々なパターンで試算できる。

 選べる業種は「組立製造業」「サービス業」「商社・卸業」の3つである。年商100億~200億円未満の企業を主なユーザーとして想定している。

 二つ目は,ユーザー・マニュアルを用意したことだ。実は,SAP ERPにはこれまでユーザー・マニュアルが存在しなかった。SAP ERPで構築するアプリケーションの機能はユーザーごとに異なるため,マニュアルはシステムを導入したSI企業などが,それぞれ作成するのが一般的で,そのためのコストも別途かかる。

 オンライン・ソリューション・コンフィギュレーターでは,利用できるモジュールや機能を絞っている。パラメータもSAPが用意しているベスト・プラクティスに沿ったものなので,あらかじめマニュアルを作成しておくことが可能になった。

 三つ目は,オンライン・ソリューション・コンフィギュレーターを利用すると,SAPにしては破格の3000万円程度からという金額で購入できることである。この金額には,稼働に必要なサイジングされたハードウエアやOS,インストール,キー・ユーザーへのトレーニングが含まれるため,後はマスター・データなどを設定すれば,すぐに稼働できる状態になる。

 従来の「SAP ERP Business All-in-One」はきめ細かい業種・業務向けにカスタマイズされたテンプレート・パッケージをSAPのパートナ企業が提供するものだが,安くても1億円程度はかかっていた。