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 大卒サラリーマンの生涯賃金は2億9000万円(2007年、労働政策研究・研修機構調べ)。今の仕事を選んで「良かった」と思う一方で、やはり他人と比べた「お金(年収)とキャリア」は気になるものだ。約3300人の調査結果から、ITパーソンの「お金とキャリア」の実態を世代別や業界別に探った。

ITパーソンの年収は低くない!届きそうで届かない「あと100万円」

図1●世代別の「平均年収」と、現在の仕事で「妥当と思う年収」
図1●世代別の「平均年収」と、現在の仕事で「妥当と思う年収」
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 ITパーソンの平均年収は、世代を問わずnonITパーソンを上回った。

 例えば、20代のITパーソンの平均年収は441万円であるのに対し、nonITパーソンは386万円である。両者の年収差は20代で56万円だが、30代になると102万円まで広がる。40代は95万円、50代では129万円だった。

 現在の仕事で「妥当」と思う年収と実際の年収との開きは、世代を問わず約100万円。これはITパーソン、nonITパーソンの両者とも当てはまる。

 平均年収を業種別に見ると、IT機器製造が750万円と最も高く、これにITコンサルティング(738万円)、SIer(689万円)が続く。これらは一般的に給与水準が高いと言われる銀行・証券・保険の平均年収(659万円)を上回った。

 職種別では、コンサルタントやシステム企画の年収が他の職種を上回った。年収との相関性が強い平均年齢も高い。

図2●職種別の平均年収(平均年齢)
図2●職種別の平均年収(平均年齢)
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図3●業種別の平均年収(平均年齢)
図3●業種別の平均年収(平均年齢)
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5年後のキャリアを真剣に考えているのは2~3割

図4●5年後のキャリア(仕事内容や待遇など)を考えているか
図4●5年後のキャリア(仕事内容や待遇など)を考えているか
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 若い世代ほど5年後のキャリアを考えている。ITパーソンはnonITパーソンに比べて、その割合が高い。「真剣に考えている」だけを抜き出してみると、ITパーソンが約3割を占めるのに対し、nonITパーソンは約2割だった。

 ITとnonITの差異が大きいのは50代で、5年後のキャリアを考える割合はITパーソンがnonITパーソンを18.6ポイント上回った。

若手は給与とスキルアップ、ベテランは人脈と自由な時間を重視

表1●5年後のキャリアを描く際に重視すること(複数回答)
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表1●5年後のキャリアを描く際に重視すること(複数回答)

 現場で活躍する20代から40代のビジネスパーソンは、5年後の目標として「給与を上げる」「スキルを高める」ことを重視する。両者の割合が最も高くなるのは30代。

 年齢を重ねるごとに他の選択肢の割合も増える。ITパーソンの場合、「役職を上げる」ことを重視する割合は40代でピークに達する。

 50代になると引退を考え始めるせいか、「自由な時間を確保する」が39%と最も高くなる。

先輩・上司の背中は後輩に見られている

図5●目標にしている上司はいるか(ITパーソンのみ)
図5●目標にしている上司はいるか(ITパーソンのみ)
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 20代のITパーソンの半数が、「目標にしている上司がいる」と回答。30代でも約4割が「いる」という。

 年齢差は「10~14歳年上」が最も多く、20代では25.5%、30代では29.4%を占めた。

 「4~6歳年上」の身近な上司を目標にする人も多く、20代では18.1 %、30代では20.9%だった。