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写真1●ラリタン・ジャパン プロダクトマーケティング部長の栗田正人氏
写真1●ラリタン・ジャパン プロダクトマーケティング部長の栗田正人氏
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 「インテリジェントPDU(電源タップ)を使って機器の電源を管理すれば,サーバー室の消費電力とコストを大きく削減できる」──。10月14日に東京・赤坂で開催したグリーンITフォーラムで,ラリタン・ジャパン プロダクトマーケティング部長の栗田正人氏が講演し,機器単位でのきめ細かな電源管理こそグリーンIT対策に有効であると強調した(写真1)。

 栗田氏は講演の冒頭で,企業におけるグリーンITの現状について説明した。IT分野の調査会社であるIDGが2008年9月に発表した調査によれば,「データセンターにおいて環境配慮は必要」という回答が9割を占めたものの,「自社のデータセンターでグリーン化を推進している」という回答は4割未満だったという。さらに「グリーン化を実施し,効果があった」という回答はたったの14%に過ぎなかった。

 「企業のグリーンITに対する意識は高まっているが,対策によって効果を出すところまで至っていないのが現状だ」と栗田氏は分析する。

 では,企業はどのようなグリーン化対策をデータセンターに求めているのか。IDGの調査結果によれば,(1)省エネルギー対応機器の導入,(2)空調・冷却効率のモニタリングと改善,(3)従業員のグリーン化への意識の向上,(4)サーバーや機器の統合や仮想化──の順に回答が多かったという。

 「このうち,ラリタンではIT機器や空調設備の電力消費量のモニタリングや電源管理のためのソリューションを用意している」と栗田氏は話し,最新の取り組みを紹介した。

機器単位の電力消費を遠隔監視・制御

 企業内の電源管理は,施設や設備(ファシリティ)の管理者が担当することが多い。ファシリティ管理者にとって主たる業務は,電源を安定して供給することであり,「ほとんどの企業は,機器単位ではなく,分電盤単位あるいはラック単位でしか電力の使用状況を把握していない」と栗田氏は指摘する。

 これに対し,グリーンITを推進するうえでは,個別の機器について,どれくらいの電力を消費しているか,そこにムダはないのかという視点が必要になる。「これはIT管理者の仕事。1台ごとの電力消費量を把握するには,インテリジェントPDUの導入が必要だ」(栗田氏)。

 ラリタンでは,機器の電力消費の情報を収集するPDU製品「Dominion PX」を提供している。電力消費量を機器(コンセント)単位でモニタリングできるほか,遠隔操作で電源のオン/オフができる。また,電圧や電流のしきい値を設定して,異常時にはアラートを発する機能がある。さらに,温湿度センサーを最大8個まで外付けでき,リアルタイムで温湿度管理ができる。

 Dominion PXで集めた電力消費データの“見える化”には,「Power IQ」というソフトを使用する。機器ごとの電力消費状況を時系列で表示できるため,対策を実施した場合の効果測定が容易になる。また,「サーバー室の温度分布を表示する機能があり,温度の低い場所に機器を移動させたり,待機電力の大きな機器を廃棄するといった判断がしやすくなる」と栗田氏は説明する。

 実際に,ラリタンの米国オフィスのサーバー室にDominion PXとPowerIQを導入し,対策を実施したところ,10%のコスト削減効果を確認できたという。さらに不要なサーバーの廃棄などを予定しており,最終的にコストを30%削減できる見込みだ。

 「今後も電源管理のインテリジェント化によって,グリーンITの推進に貢献していきたい」と最後に栗田氏は語り,講演を終えた。