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 CRUD図を利用して発注者とレビューをされたご経験はありますか?

 CRUD図というと一般的には以下のような図をイメージされるのではないでしょうか。

図1●CRUD図の例
図1●CRUD図の例

 このCRUD図を使って,機能とデータの抜け・漏れや処理の集中,不完全な分割などがないかどうかを検証する「CRUD分析」で発注者に確認したいことが発生したときに,CRUD図をそのまま見せても,発注者はなかなか理解しずらいものです。

確認したい内容に絞り込んだ表を作成する

 そこでCRUD図をそのまま発注者に見せるのではなく,以下のようにアレンジしたCRUD図を作成してみましょう。

図2●アレンジしたCRUD図
図2●アレンジしたCRUD図
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 この図のポイントは以下の通りです。

・申請書作成や承認といった処理のタイミングごとに,各エンティティの作成,参照,更新,削除があるかどうかを表した表形式にする。
・確認したいエンティティとタイミングのみ記載する。
・エンティティの数が多い場合は分類する。
・作成,参照,更新,削除については,必要なものだけ記載する。
・説明時に注目すべき点を網掛けで示す。

 いかがでしょうか。CRUD図自体は,内部設計工程で作成し,テスト計画時に利用するケースが多いこともあり,発注者にとっては,あまり見やすいものではありません。しかし,図2のように発注者に確認したい内容に絞り込んだ表を作成しておけば,発注者から的確な回答を引き出せます。

 図2の表は,エンティティへのアクセス種別(C,R,U,D)が「縦方向に表現されている」ので,Excelのフィルタリング機能などを利用して,アクセス種別ごとのタイミングを簡単に把握できるメリットもあります。