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ITR シニア・アナリスト
生熊 清司

 「グリーンIT簡易診断」では,「コミットメント」「実施度」「運営体制」「運用プロセス」「コストと効果」の5つの視点によって,企業のグリーンIT度を評価する。各視点ごとの評価方法を以下に解説する。

コミットメント──グリーンITの重要性は理解されているか

 「コミットメント」の視点では,企業がどの程度環境対策を重要と考え,それを具体化するために,理解や支援体制を整えているかを評価する。

 グリーンITは企業の環境対策の要素のひとつであるので,企業の経営層がそもそも環境対策の重要性に理解がなく,環境対策への取り組みを行っていない場合は,グリーンITを積極的に取り組む動機づけが維持され,一定の投資が許容される可能性はほとんどない。

「コミットメント」に関する設問内容

Q1.最近経営層からの訓示の中で,「持続可能性(サスティナビリティー)」「地球温暖化対策」など環境対策に関する言葉が何回登場しましたか。

Q2.CSRまたは環境対策を担当する役員はいますか。

Q3.環境対策を担当する部門(部署)がありますか。

Q4.全社的な環境対策のプロジェクトに関して,経営者のコミットが全社に周知されますか。

Q5.社外に自社の環境対策の取り組みを公表していますか。

Q6.経営者にとって,環境対策は,ビジネスや業務にとってどのような位置づけとして認知されていると感じますか。

実施度──省エネ対策はどれくらい進んでいるか

 「実施度」の視点では,企業にてIT機器やデータセンターに対する省エネルギー対策がどの度実施されているのかを評価する。実際に省エネルギー化を実施する対象となるIT機器や設備は,サーバー,ストレージ,ネットワーク機器,パソコン,そしてデータセンターの施設と多岐にわたる。

 さらに,機器自体の省エネルギー化だけでなく,利用形態や運用による省エネルギー化も重要となる。企業におけるグリーンITの実施度を詳細に分析するためには,これら全てのIT機器に対する対策状況や運用管理状況に関する情報を得る必要があるが,今回は5つの設問で製品選定時の対応,データセンターの対策状況,社外リソースの利用状況,パソコンの運用状況を聞くことで,企業のグリーンITの実施度がITシステム全体に及んでいるか,部分的なのか,機器や設備だけなのか,運用まで対策をしているのかを判断している。

「実施度」に関する設問

Q7.貴社ではパソコンの購入を行う場合にグリーン購入法適合,省エネラベル,Enagy Starマークの製品を選びますか。

Q8.データセンター(施設およびIT機器)の省エネルギー化対策を実施していますか。

Q9.IDC(社外データセンター)を利用していますか。

Q10.ASP/SaaSを利用していますか。

Q11.帰社時や外出時に,従業員は各自のパソコンをシャットダウンしていますか。