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 パソコンのカタログでは最大・標準に加えて「スリープ時」の消費電力を記載しているのが特徴だ。「待機時」と書かれていることもある。スリープとはメモリーなど最小限の回路を除き、ほとんどのパーツの電源供給を切った状態のこと。

 パソコンは起動が遅いので、電源を切る代わりにこの機能が用意されている。Windows Vistaではスリープ、XPではスタンバイと呼ぶ(図8、図9)。両者は機能が微妙に違うが、終了と起動を高速化するという考えは同じだ(図10)。 XPやVistaでは電源オフ(シャットダウン)の代わりにこれらを選べる。

【終了時にスタンバイやスリープが選べる】
図8●スタートメニューから「終了オプション」を選ぶと現れるX の終了画面。「電源を切る」(シャットダウン)の代わりに「スタンバイ」を選ぶと、ほとんどの部品への電源供給が止まって待機状態になる
図8 スタートメニューから「終了オプション」を選ぶと現れるX の終了画面。「電源を切る」(シャットダウン)の代わりに「スタンバイ」を選ぶと、ほとんどの部品への電源供給が止まって待機状態になる
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図9●Windows Vista ではスタートメニューの右下にある三角マークをクリックすると「スリープ」や「休止状態」を選べる。その2つ左にある電源ボタンをクリックするとスリープになる
図9 Windows Vista ではスタートメニューの右下にある三角マークをクリックすると「スリープ」や「休止状態」を選べる。その2つ左にある電源ボタンをクリックするとスリープになる
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図10●XPではスタンバイと休止状態、Vistaでは通常スリープ(ハイブリッドスリープ)と休止状態が使える。スタンバイは移行も復帰も高速だが、停電に遭うと元の状態に戻らない
図10【スタンバイ、休止状態、Vistaのスリープの違い】
XPではスタンバイと休止状態、Vistaでは通常スリープ(ハイブリッドスリープ)と休止状態が使える。スタンバイは移行も復帰も高速だが、停電に遭うと元の状態に戻らない
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図11●省電力機能に対応していないパソコンや一部の周辺機器の場合、このようにスタンバイがグレーアウトして使えないことがある
図11 省電力機能に対応していないパソコンや一部の周辺機器の場合、このようにスタンバイがグレーアウトして使えないことがある
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図12●休止状態へ移行するときの画面。ハードディスクにデータを保存するため、移行時のほか復帰時でも結構時間がかかる
図12 休止状態へ移行するときの画面。ハードディスクにデータを保存するため、移行時のほか復帰時でも結構時間がかかる
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 スタンバイ/スリープにしたパソコンは電源オフとほぼ同じ状態なので、作業は一切できない。そして電源ボタンを押すなどすると、元の状態に戻る(キーを押したりマウスクリックで戻る機種もある)。電源オフからの起動と違い、スタンバイ/スリープの直前に開いていたウインドウなどは、そのまま復元される。つまり、すぐに元の作業状態に戻れるわけだ。

 ただし、古いパソコンや一部の周辺機器はスタンバイ/スリープに対応していないことがある。その場合、終了メニューでスタンバイなどを選択できない(図11)。

 このほか、休止状態というのもある。これはメモリー上のデータをハードディスクに書き込み、メモリーの電源まで切る状態だ。Vistaでは終了ボタンのメニューからこれも選べる。XPでも設定を変えれば休止状態が使える(下のコラム参照)。

 ただし、休止状態への移行と復帰には時間がかかる(図12)。半面、休止状態には停電やコンセント脱落事故からも復帰できるメリットがある。

XPで休止状態を使うには

Windows XP は標準で「休止状態」が無効になっている。休止状態を使うにはコントロールパネルの「電源オプション」で設定を変える。「休止状態」タブで「休止状態を有効にする」をチェックするだけだ(図A)。

 以上の設定をしても「コンピュータの電源を切る」画面では、相変わらず休止状態は見当たらない。ここで[Shift]キーを押すと「スタンバイ」ボタンの文字が「休止状態」に変わる(図B)。このほか、後述する電源オプションの各種設定でも休止状態が利用可能になる。なおVistaが備えるハイブリッドスリープ機能はXPにはない。

図A●Aコントロールパネルの「電源オプション」で図のチェックを入れると休止状態が有効になる
図A Aコントロールパネルの「電源オプション」で図のチェックを入れると休止状態が有効になる
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図B●B終了画面で[Shift]キーを押すと「スタンバイ」が「休止状態」に変わる
図B B終了画面で[Shift]キーを押すと「スタンバイ」が「休止状態」に変わる
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