ITpro SkillUPでは,ITエンジニアのために,コミュニケーション・スキルやチームビルディングといったヒューマンスキル系の講座,プロジェクトマネジメントの講座,技術の基礎講座,IT関連資格やキャリア,ヘルスケアに関する解説記事,書籍の紹介記事などを提供しています。ITpro SkillUPで,2008年1月から12月までに,よく読まれた解説記事のランキング(20位まで)は左のようになりました。
最もよく読まれたのは,特集「だから部下が『うつ』になる」の「Part1[現実] 心の病の損失額は2億円」。この特集は,企業や上司がこれまで以上に社員や部下のメンタルヘルスに気を配ることが求められている中,早期発見・対処,予防,復職支援の観点から,企業や上司が今何をすべきかを探ったものです。
この記事に限らず2008年は,うつ病などのメンタルヘルスに関する記事が,多数ランクインしました。特集「だから部下が『うつ』になる」の「Part2[発見] つらさを知ってほしい」が8位,「Part3[予防] 原因を排除し生産性向上へ 」が11位にランクインしたほか,連載「医療ジャーナリストの視点」の「『うつ病』と『適応障害』はどこが違うの?」が9位に,特集「ITエンジニアに襲いかかる『こころの病』への傾向と対策」の「第1回 事例で理解する『うつ病』の症状」が13位,「第2回 こころの病はうつ病だけじゃない」が19位に入りました。
ベスト20の中で,実に6本の記事が,メンタルヘルスに関する記事で占められました。メンタルヘルスに対する読者の高い関心が伺えます。それだけ,IT業界におけるこころの病の実態が深刻なのかもしれません。
コミュニケーション・スキルやマネジメント・スキルなど,ヒューマンスキルに関する記事もよく読まれました。超人気連載「芦屋広太の一つ上のヒューマンマネジメント」からは,「部下に仕事をさせない課長(前編)」(4位),「気になる『無配慮な』メール」(5位),「部下に仕事をさせない課長(後編)」(6位),「『話し過ぎ』の人はいませんか?」(14位)の4本がランクインしたほか,コミュニケーション・スキルの基礎を解説した「コミュニケーション・スキル講座:聴く力と話す力を磨く!」の「第9回 日頃から相手に「伝わる話し方」を意識しよう」が7位に,「第8回 相手から考えや要望を引き出すインタビュー・スキル」が17位にランクインしました。コミュニケーション・スキルなどのヒューマンスキルは,どんな職種のエンジニアにも必要。それだけに,幅広い読者に読まれたようです。
5月に開始した連載「だれも教えてくれなかった外部設計の『極意』」からも2本がランクインしました。「第1回 ユーザーと意思疎通が図れない外部設計書は危ない」(10位)と「第5回 [画面編]見れば“わかる”「画面レイアウト」の作り方」(18位)です。この連載は,あまり学ぶ機会がない外部設計のノウハウについて解説したもので,11月に全13回の連載が完結しました。まだ読んでいない方は,ぜひ第1回から読んでみてください(目次はこちら)。