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 あるページ(URL)にアクセスすると,自動的にほかのページにジャンプするリダイレクトは,ウェブサイトを構築するうえで非常に重要な仕組みです。しかし,ユーザーの知らないうちにページの移動を行うため,ユーザーを戸惑わせることにもつながりかねません。ユーザーを惑わせないためにはどうしたらいいのか,どういうリダイレクトならユーザーの感覚に合致するのか,ということについて考えて行きましょう。

 リダイレクトをして,ほかのページにユーザーを導くという手法は,様々な利用方法があります。例えば,ページのURLを移動したり,サイトごとどこかに移動したりした場合に,移動前のページにアクセスしてきたユーザーを新しいサイトに自動的に移動させたり,アクセス解析や広告のCTR計算のためにクリック数などを取得したりする目的で使われます。携帯からのPC向けのページにアクセスしてきたユーザーを,携帯向けのページに移動させる利用法もよく見かけます。

 リダイレクトについては本連載の第22回(「“使いやすいURI(URL)”の設計 -- ページをリソースとして考える」)でも少し取り上げましたが,ここで改めて,その使い勝手について,いくつかのトピックを取り上げてみます。

リダイレクトは誰のためのものか

 まずは,SEOに絡む問題です。リダイレクトの仕方については,SEO関係の情報を公開しているサイトで,「効果的にSEOを行うために,無くなってしまったページやURLを変更したページをどう扱うか」ということがよく話題にあがっています。

 しかし,こうした話題を見るにつけ,とても微妙な気分になります。というのは,リダイレクトは本来,SEOの観点から行うべきなのではなく,ユーザーの使い勝手を向上させるという観点から行うべきだと思うからです(そういう意味では,SEOで使われているテクニックはみんなそうなんでしょうけど)。少なくともSEOだけでなく,ユーザーにとっては何が一番便利か,という視点を持ってリダイレクトするほうが良いと思っています。

 SEOを目的としたリダイレクトの目的は,リンクを「投票」と考える現在の検索エンジンのページ評価の仕組みに基づいています。リダイレクトによって被リンクをあるページに集めたり,古いページの被リンクを新しいページに引き継いだりするわけです(図1)。

図1●SEOにおけるリダイレクトの意味
図1●SEOにおけるリダイレクトの意味

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