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 現在利用しているサービスを選んだ理由についても聞いた(図7)。ランニングコスト、導入初期コストが安いという回答が全体の1~2位になった。どちらも30%以上の回答者が理由に挙げている。ただ、基幹業務系と非定型業務系のユーザーに分けてみると、基幹業務系ではランニングコストを選択の理由にした回答者は22.2%にすぎず、4番目に下がった。

図7●サービスを選択した理由
図7●サービスを選択した理由

 この結果は、回答者のSaaS/ASPサービスに対する利用開始前の期待とマッチしている。基幹業務系ではシステムを稼働させるまでのコストが大きく、そうしたコストの削減期待が大きい一方で、管理・運用費は比較的重視されていない。非定型業務系では逆に管理・運用フェーズが重視されており、ランニングコストが選択の第一理由になる。

 また、基幹業務系では「事業者の他社での実績がある」「経営上層部の指示」が同率2位だったことも注目される。特に、基幹業務系の回答者を上場企業の回答者と非上場企業の回答者に分けて分析すると、顕著な違いが見られた(図8)。上場企業では事業者の他社や自社での実績が重視される傾向が強く、非上場企業では「経営上層部の指示」を1位の理由に挙げた回答者が35.4%とが顕著に多くなる。

図8●基幹業務系サービスの選択理由(上位8種)
図8●基幹業務系サービスの選択理由(上位8種)

 非定型業務系サービスのユーザーも、上場/非上場に分けて調べた(図9)。非上場の会社ではランニングコストの安さを選択理由にした回答者が過半数に達し、導入初期コストの安さを選んだ回答者も3分の1を超える。「無償で試用できた」も16.1%で同率4位に入っており、コスト面の要求がかなり厳しいことがうかがえる。

図9●非定型業務系サービスの選択理由
図9●非定型業務系サービスの選択理由

 一方で、上場している企業では「ランニングコストが安い」がトップにはきているものの、回答率は26.2%と他の選択理由とさほど変わらなくなる。20%を超えているのはほかに「事業者の自社での実績がある」(23.8%)、「導入初期コストが安い」(21.4%)、「セキュリティ上の安全性が高い」(21.4%)。

 「使用している自社システムとの連携が可能」「アプリケーションの機能が高い」「それまでのシステムから移行しやすい」といったアプリケーションの機能に注目した選択理由も15%を超えた。この三つはいずれも非上場の企業では10%を切っている。大きい会社ほど他のシステムとの親和性を求める傾向があるようだ。

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